壱拾話 領域へ一歩、心に近付いて
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「あの、」
「何だ」
「ここって小十郎さんの畑なんですか?」
「ああ、政宗様に作って頂いた後に俺が手入れをしている」
「ほぁー…じゃあお二人の共同で出来た場所なんですね」
「!ああ」
勇気を振り絞って聞いてみた言葉に小十郎さんは律儀にちゃんと答えを返してくれたので嬉しかった、小十郎さんと話したのこれがまともだよね
―Kozyurou side―
異世界から来たとか言う闇口は興味深げに畑を見回している、そんなに珍しいものなのか?
だが先に言っていた政宗様と作り上げた畑と言われるのが少し嬉しかった、そう言えば俺は闇口と話す事もなかったな…
「お前の世界には畑なんかないのか?」
「ふえ、」
「あ?」
後ろから聞こえてきた闇口の声は拍子抜けでもしたと言う声色だった、俺から話しかけたから意外だったとか言う奴か…そんなんで政宗様とは戦えんぞ
だが一拍置いて闇口は「ああ」とやっと話を理解した様だった
「んーそうですね…私の世界、色々建物とか文明?こっちでは文化の様な物が発達し過ぎて土があまり残ってないんですよね
空気も汚いし植物達は中々育たないんじゃないですかね、でもちゃんとここみたいな土地が残っててそこに行けば見れますけど私の住んでる所ではもう…だから珍しくてつい見てしまいました、すいません」
「謝らなくて良い、俺が聞いた事だ」
「ありがとうございます」
そうか、もうコイツの住む世界には自然は残っていないのか…ならこんなにも興味深く畑を見渡すのも頷ける
「あれ…もしかして小十郎さん、私が来た日に政宗…様がやってくれた宴会の時に作ってくれた野菜のおかず作ってくれたのって…」
「あれは俺が作った、姉上は忙しかったみたいだからな」
「そ、そうだったんですね!凄く美味しかったです!」
コイツこんな風に声を明るく弾ませる事も出来るのか…いつも大人びた口調だからてっきりそんな事出来ないと思っていたが…いつもは感情を抑えていると言う意味か
「私、一人で暮らしたんですけどあまり料理の領域なくて…野菜をどうやって使ったら美味しくなるかなーって思ってたんですけど小十郎さんが羨ましいです」
「一人で暮らしてたのか?」
「はい、親がいないので…一人で生きてきました」
「親がいない…?」
「にふふーここから最初はお話出来ません、話し出すと長くなっちゃいますから」
「…そうか」