九話 黄昏に背中合わせ
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「いらっしゃいませ!」
「こんにちは、えっとずんだ餅と醤油団子と三色団子10本ずつくらい下さい」
「はい!お包みしますので少々お待ち下さい」
「ゆっくりで良いですよー」
30本くらい団子と餅を頼んだ私に驚きもしない店員の女の人は爽やかで愛らしい笑顔で私を店の外にある腰掛けに案内するとパタパタとお店の奥に消えてしまう
空を見上げてみると漸くお昼の半ばの様だ、ここに来てから当たり前に時計もないから空で時間を判明出来る力を付けちゃった様、うぅそれにしてもお団子美味しそう…!
「私にとっては拷問に近いよ…」
「なーにが?」
「イヤお団子を前にして食べれないって言う…って、え?」
「はーいこんにちは☆」
私の独り言に突っ込んで来た人はいつの間にか私の隣に腰掛けてへらりと笑っていた、最初に目についたのはその笑顔と夕暮れ色の髪だった
と言うか気配がなかった…?ダメだな、私最近平和ボケしちゃってるのかも…これじゃ政宗の刃として名折れじゃない!
「ねえお嬢さん、何処の子?上等な着物着てるって事は何処かのお偉いの娘さん?」
「へ?あ、いえ違いますよ!そんな偉い立場なんかじゃないですし…!」
「アハーそんな慌てながら返答しちゃうと俺様の質問肯定したって意味になっちゃうよ?」
「う…でも本当に違いますから!ただのしがない小娘です」
「自分で小娘って!本当に可笑しい子だね」
あ、ちょっとこの人カッコ良い…って私は初対面の人に何を思ってる!私こんな性格じゃなかった筈!顔に出てないよね?!
クスクスと笑う男の人はあー可笑しいって言いながら空を仰ぐ、何だろう、色んな意味で自由な人なんだなぁ…多分ここの人じゃないかな
「ねえさっき団子食べたいって言ってたけど甘味好きなの?」
「ふえ?えぇ」
「じゃあ何が好き?」
「え、んー…白玉だんごが好きですけど…」
「白玉ね、お姉さーん!白玉だんごと醤油団子一つねー!」
「は?!ちょっ!待って下さい!」
何を言っちゃってるのこの人!そして店奥にいるさっきのお姉さんも返事しちゃったよ!思わず声上げちゃったし…!
初対面の人に何で奢ってもらってるの!恐縮と言うか何て事をさせてるんだ私…!
「え、何?団子食べたかったんじゃないの?」
「た、食べたいですけど…初対面の方に食べさせて貰うなんて…!」
「アハーお嬢さん固いね~俺様にそんな事気にしなくて良いよ?
俺様がお嬢さん気に入ってるだけなんだからさ!俺様も食べたかった所だしね」
「で、でも…!」
「白玉団子と醤油団子お待ちどう様です!」
「あ…」
「どーも♪」
結局話を終わらせる前にお姉さんが私とお兄さんの間を割る様に白玉と醤油団子を置いてしまった…ああ結局奢らせちゃったよ私…!
お兄さんはいただきまーすと言いながら醤油団子を手に取って食べ出す、う…白玉美味しそう…で、でもここで私が食べてしまえば…!ああでも美味しそう…!