八話 不透明な正義に彼岸花を
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「もう一発!」
「くっ!」
「ヘヘッ姉ちゃんみたいな腕じゃオラには… !」
「私みたいな腕だと、何?」
「っ?!」
私の横を取っていつきちゃんはハンマーを振りかぶる、完全に終わったと思って笑顔を見せるいつきちゃんだけど残念、私はそれを緋闇瞬永で受け止めた
こんな攻撃あの人の攻撃に比べたら酷く生易しい、私は緋闇瞬永でハンマーを薙ぎ払いいつきちゃんのお腹に可哀想だけど柄で突く
「かは…っ!」
「いつきちゃん、さっき戦のない世を作るって言ったよね」
「当たり前だべ!お侍さんに任せてたら戦は終わらねぇべ!オラ達はまた奪われ続ける!
オラそんなのもう嫌だべ!お侍はいつも何もしてくれないだ!!」
「そう、そうかもね、いつきちゃんの気持ちは少し分かるよ
でもね侍や戦が悪いと始めから決めつけて甘えてるいつきちゃんの方がもっと悪いよ」
「な…っ!オラは悪くねぇ!オラは助けて欲しいだけなのに…っどうしてこんな事言われなきゃならないだ!」
「うん同じ事を言ってた友達が私にもいたよ、「助けて欲しかった」って
でもねもう一人の友達は言ったよ
<div align="center">「甘えるな。」</div>
って」
「っ!!」
「ゴメンね、これで終わりにしよう」
「っオラは皆の為に負ける訳にはいかねぇだ!ここで負けんのは姉ちゃんの方だ!!」
本当にあの時と同じ最後で…少し苛ついていつきちゃんを怖がらせてしまった、ゴメンね貴女の言う事は普通なのに私はダメだね
ビクと体を震わせて行動が遅くなったいつきちゃんの隙を狙って私はその体目掛けて突進し斬りつけた
「針月」
「うわぁぁぁっ!!」
「いつきちゃんっ!!」
針月を受けたいつきちゃんは後方に思いっきり飛んでハンマーも私の目の前に落ちる、多分負けたから戦意喪失したと思うけど…可愛い女の子なんだから体に傷を付けちゃいけないよ
緋闇瞬永を降ろした私の後ろから農民達の嘆きの叫びが聞こえたけど振り向かずにいつきちゃんを見続ける、もう戦わないでいつきちゃん、貴女の負けだよ
「オラ…オラ…っ」
「いつきちゃん…」
「オイガキ」
「っお侍が何だべ!!」
涙を浮かばせてガクリと雪に手を付いて泣いているいつきちゃんに農民達の戦意喪失によって戦う事もなくなった政宗は彼女に近付くけどいつきちゃんは威嚇を現す、本当に侍が嫌いなんだね
だけどその内では殺されるかと思って怖がってる、政宗はゆっくりと微かに震えるその頭に手を置いて話し出した
「お前等を困らせる戦なんてこの俺が直ぐに終わらせてやるよ」
「嘘つくでねぇ!いつもそう言って終わらねぇ癖に!」
「本当だ、俺は…伊達政宗は嘘をつかねぇよ、お前達が安心して笑って暮らせる世を作ってみせる」
「政宗様に任せてお前達は好きに米や野菜を作ってろ、武器なんか持つんじゃねぇよ」
「っ…!」
政宗を睨み付けていたいつきちゃんは政宗と小十郎さんの真っ直ぐな言葉と目に視線を緩ませ、とうとう泣き出しそうになる
女の子としては…そして一揆の発端者とは涙なんか見せたくないだろうから私はいつきちゃんに歩み寄ってその小さな体を抱きしめた、ビクリと震える体、こんな小さな体で頑張ったね