四拾話 それから、
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「郊外なんて聞いてない」
ぼそりと呟きながら、私はバスに揺られていた、理由はまあ仕事のクライアントとの待ち合わせが郊外にあったからで
はぁと溜息をつけば、一人になったら必然的に彼を思い出す、彼とあの世界
「政宗…」
私の最初で最後の主で愛したひと、強くて気高くて誰よりも優しい
初めて私を受け入れて、真っ正面から抱きしめてくれたひと
―『もう保たねぇ、ずっとお前が欲しいと願ってきた、主従関係でなく、だ
過去、全部を知ってから守りたい、お前は俺が幸せにしたいと願ってきた、だから主従でなく、芹罹個人として俺のものになってくれねぇか』
―『ずっと傍にいろ…っ!』
最後に見た政宗の表情は今にも泣きそうで悲しげで、今まで見た事なかった、酷く脆い…彼の裏側を見た気になって、今も胸が締め付けられる
あの夜に私が彼に精一杯言った言葉は歌の一部、ちゃんと届いたのだろうか、ちゃんと私は言葉に出来ていた?
「私、ずっと待ってるんですよ…?いつになったら会えるんですか…?
この想いを早く伝えたいのに、輪廻は上手く繋がってないのでしょうか…ねぇ政宗…」
バスから降りて空を見上げながら呟く、あの世界は「戦国BASARA」というゲームの世界だったけど届けば良い
帰って来てからの私の左眼は金色に変色していた、まるで政宗の眼の色が私に移ったかの様に…だからこの眼を見ていても彼を思い出してしまう
輪廻がなくて、もう二度と会えなくても私は政宗以外を愛する事はないんだから、さあ仕事に専念しなきゃ
「潤さん、本当に良いんですか?」
「良いんだよ、あたしからの最愛の妹へ最後のサプライズだよ
お前達が幸せになったのにアイツだけアンハッピーなんて…なあ?」
「まあぼくもそう思いますけど…」
「いーたん、言っただろ?」
「あたしはハッピーエンドしか認めねえっつーの」
それから、
(私だけが取り残されてる)