参拾参話 錆び付いた空の嘆き
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「何なんだよ!女だと思って手加減してんのに、全部跳ね返すんじゃねー!」
「こっちも命賭けてるの、子供だからそんな事も分からない?」
「なっ…蘭丸を子供扱いするなよな!くらえー!」
「!」
どうやら子供扱いされるのが嫌な様子の蘭丸くんは何と自分を矢として、自分自身を弓矢で放つ!子供の発想って何処までも凄いよね…
取り敢えず…障害物は結構ある、森の木、開放的な場所、なら…
「小太郎!」
「(御意)」
「へっうわあっ?!」
「ちょっと痛いけど…大人なんだから我慢出来るよね?冷氷月!」
「っうわぁぁ!信、長様ぁ…」
「(芹罹、これで良かったか?)」
「うん上出来!」
小太郎と私のコンボによって蘭丸くんは障害物であった森の木の下に、多分生きてるだろう
何が起こったか説明すると先ず小太郎が目の前に現れ、蘭丸くんを空中へ蹴り上げ、そして私が雷を纏った緋闇瞬永で麻痺させ、雷の斬撃の追加攻撃
そして最後に動けない蘭丸くんの周りにあった木を小太郎に無数の手裏剣になって貰って…自然な檻の出来上がり
だからだったのか…後ろを全然忘れてた
「見事な戦いだったよ、闇口芹罹くん、風魔くん」
「!あなた達は…」
「(芹罹…コイツ等が…)」
「ねえ秀吉、彼女達を僕らの軍に入れないかい?今の戦いを見ただろう」
「うむ、その力を我等豊臣、織田に尽くせ」
「我が興の内に入るが良かろう」
「…っ」
成程…確かにこの威圧感、魔王と覇王と呼ばれるに値する…!私は軽く見過ぎていたかも知れない
政宗達が止めに入ったのも頷ける、だけど私には私の目的がある、ここで退かない
「嫌に決まってますよ、私の主人は唯一伊達政宗様しかない
幾ら金を払われても、どんなに高価なものを頂いても貴方方に私は使いこなせない」
「おかしな事を言うね、君は…使いこなせないだなんて、まるで自分を人ではなく物としている様だ」
「当たり前です、私は彼の「刀」、独眼竜の牙なのですから」
「尚更その力欲しいな、刀として生きる君ならその力を随分発揮してくれそうだ」
「!一体何処にこんなに…!」
「(芹罹!)」
白銀の髪と顔にマスクを付けた男性がすっと手を上げると潜伏していた銃兵達が私と小太郎を取り囲む、結局は脅し…か
ぎろりと睨むとその人は穏やかに微笑む、綺麗な花には本当に刺があるよね…不幸だ
「最後に聞こう、降伏か死を」
「何度も言わせないで、あなた達に私は使いこなせない、この牙を、修羅をね」
「残念だよ、闇口芹罹くん」
手を降ろしたと同時に私は瞳を瞑る
「芹罹…!」
「(芹罹―――!!)」
小太郎の声と綺麗なソプラノの儚い声が銃声と一緒に聞こえた気がした
錆び付いた空の嘆き
(修羅が修羅に食われたのを見届けた)