参話 紙一重の綱渡り
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「芹罹、お前ここに住め」
「え…?」
「ま、政宗様?!」
「どうせ行く所ねぇんだろ?俺が世話してやる」
「で、でも…私がこんな事言うのは変ですが不審者を懐に入れるなんて…」
「Ah?不審者じゃねぇだろ、不審者がそんな目をするか」
「目…?」
「それにそんなScaleのデケェ作り話、誰にだって出来る筈ねぇだろうしな」
まさかこんな事言われるとは思ってなかったからさすがの私もタジタジになって反論の言葉を上げたけど政宗さんは再び不適に笑ってその言葉を一蹴した
この人は人を見る洞察力が高い…その隻眼と見つめ合ってるだけで私の心の奥底まで見抜かれそうで恐い、けれど何処か惹かれてしまう
政宗さんはボーッとしてた私の前に上座から降りてくる、するとあろう事か何故か顎に手を乗せて上に上げさせられた
「え、あ、あの?」
「しっかり俺の目を見な、折角のBeautifuiな顔が見れなくて仕方ねぇ」
「っ?!」
あう…ダメだ、こう言うのやっぱり慣れてないからどうしても顔が赤くなってしまう、目を見て話さないのは礼儀に反するけど…!
また絶対これタジタジになってるよ、あーうーと情けない声を出している私を見て満足したのか政宗さんはにやりと笑みを浮かべると私の目の前に陣取った
「じゃあ今度はお前の説明をして貰おうか」
「私の、ですか?」
「ああ、俺も小十郎もお前に聞きたい事があるからな」
「えっとじゃあ手始めに…」
ちらりと小十郎さんの方を見るとしっかり私の方をほんの少し薄くなった警戒の色の視線を向けている、政宗さんに呼ばれると小十郎さんは政宗さんの隣に座る
んーどんな事を言えば良いのだろうか、取り敢えず名前とか言っとけばおーけー?
「改めまして《人類寵愛》《緋闇瞬永》《霧の朧月(ヘズィームーンフォッグ)》《漆黒なる修羅(スラオブブラック)》こと闇口芹罹、別名は零崎唯織と申します」
「前座に置いたのは二つ名か?」
「はい、私の世界では二つ名があるのは当然の様な感じだったので…」
「中々興味深ぇな」
「南蛮語はさっぱり分からねぇな…名字が二つあるが何処かの姫だったのか?」
「えー私の家系上の問題です、後名字は私の世界では平民達にも持つ事が許される様になっているので姫とかじゃないです」
「俺がNameを聞いた時はもう一つの名は言わなかったな?」
「すいません、お二人が揃っていた方が良いかと思いまして…」
「まあ良い、でどっちのNameで呼んだら良い?」
「前者の方で名乗ってますので芹罹でお願いします」
「ああ」
「OK分かった」
多分小十郎さんは当分は名前呼んでくれないだろうなー…まあ好きな呼び方をして呼んでくれれば私はそれで良いけど
この流れだと私の事全部話さなくちゃいけないんだろうな、話せる事は洗いざらい話しといた方が懸命、か
一息置いて私は頭の中を整理する、私の世界は色々ごちゃごちゃしてるからどんな風に話せば良いか言葉を選ばなくちゃいけない
「私の世界は大きく四つに分けられます、一に表世界、二に財力の世界、三に政治力の世界、最後に暴力の世界と言うものがあります、異形・異端・異能こそが支配する秩序で常識から言えば無秩序な世界
暴力の世界には《殺し名》と言うものがあります、《殺し名》を性に持つ者は圧倒的な殺人能力を誇り、その中には《闇口》と《零崎》が存在します」
「!ならお前は日常的に人を斬ってたのか?」
「はい、私は己が決めた主君の為ならどんな行為にでも及ぶ《闇口》の「暗殺者」であり、理由無く人を殺し仇なす者は皆殺す《零崎》の「殺人鬼」ですから
人を殺すと言う事が私の世界、人を殺す事が私の日常で人を殺さない事は非日常なんです」
「狂ってるな…」
「にふふ、良く言われますよ」