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拠り所にしても、居場所にしたって私では力足りない
『共犯者』にもなれやしない、なっちゃいけないって分かってるからあの女帝(ヒト)に嫉妬する権利なんて本当は持ってもないわけで
「(やだなあ、もやもやする)」
衝動のまま、誰かにぶつけて傷付けるのは嫌だから、自分で処理するしかない
私はずっと大好きなひとの夢も思考も、全部全部邪魔するって決めた
じゃないとあの人は永遠にひとりぼっちだって気付いてしまったから
夢を果たした先で人類の魂を救ったとしても、一人でこの世界に残ろうとする
落ち着くと言った、あの地獄で最期を迎えようとする。そう考えるとこの胸に巣食う真っ黒なものが酷く軽いものに思えた
「マスター?」
「ん、あ…えへへ、シロウだ~」
どうしたの、なんて笑ってみる
下手くそだったのか、シロウが怪訝そうに眉を顰めた
凄いなあ、最初こそ作り笑いを徹底してたのに今ではこんな顔も出来るようになったんだって感慨深くなってしまう
「…ルシティカ、知ってますか?」
「え?なに?」
「君はつらい時ほど、良く笑うんです」
ぎゅうと抱き締められて、息が詰まりそうになった
目の端でシロウの耳飾りが揺れている。振り子みたいなそれを見ている内、感情の波が過ぎ去っていく
「何かありましたか?」
「ん?えーっとね、シロウをひとりぼっちにしない作戦を立ててた」
「…は?」
ひとりぼっちになんてしたくないの、地獄が落ち着くなんて言わないでほしいよ
私は永遠に『共犯者』になれないけど、貴方がひとりぼっちになるような選択肢や夢を受け入れない
いつか自分を大切に出来る時までずっと傍にいる、離れてなんてやらない
自分に嘘をついてまで縋っていたいつかのハリボテに願う訳でもなく
私は他ならぬ『私』へそう誓いを立てるのだった
「シロウ、だいすきだよ」
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