小ネタまとめ
いつものように相棒の部屋にいたのだが、連日続く真夏日の暑さにいつも以上にダラダラと過ごしている。
「…そうだ、いい事思い付いた!」
急に立ち上がったかと思うと、そのまま相棒は「ちょっと待ってて」とオレに声を掛け、パタパタと階段を駆け降りて行ってしまった。
待つこと数分、階下からオレを呼ぶ相棒の声が聞こえてきた。
聞こえる声はどこか楽しそうで、一体何を企んでいるのやら、と下へと向かう。
一階にいるかと思ったがその姿は見えず、どこにいるのかと耳をすませると、玄関の外側からもう一度オレを呼ぶ声がした。
こんな暑い日に、外で一体何を…。と思いながら扉を開ける。
「もう一人のボク、見て見て! じゃーんっ!!」
「…懐かしいな」
両手を広げて、"どうだ!"と言わんばかりの相棒の足元には、小さい頃によく二人で遊んだビニールプールが置かれていた。
「ね、懐かしいでしょ? そういえばまだあったな~、と思ってさ」
ジーンズの裾を捲り、水が張られた小さなプールへとその足を入れる。
「君も来なよ! 冷たくて気持ちいいよ」
「おいおい、相棒。オレ達もう高校生だぜ? いくら冷たいからって、流石にこれで遊ぶのは幼稚じゃないか?」
「え~、絶対楽しいって! 一緒に遊ぼうよ」
楽しくないと思っている訳ではない。むしろ、二人で居るならばどんな些細な事だって楽しいに決まっていて、子供のような表情で水と戯れる遊戯を見ていたかった言い訳に過ぎない。
「ほら~、早くー!」
「しょうがないな」
差し出された手を取った。
可愛い恋人に誘われたならば、断る理由もオレには無いのだから。
終
「…そうだ、いい事思い付いた!」
急に立ち上がったかと思うと、そのまま相棒は「ちょっと待ってて」とオレに声を掛け、パタパタと階段を駆け降りて行ってしまった。
待つこと数分、階下からオレを呼ぶ相棒の声が聞こえてきた。
聞こえる声はどこか楽しそうで、一体何を企んでいるのやら、と下へと向かう。
一階にいるかと思ったがその姿は見えず、どこにいるのかと耳をすませると、玄関の外側からもう一度オレを呼ぶ声がした。
こんな暑い日に、外で一体何を…。と思いながら扉を開ける。
「もう一人のボク、見て見て! じゃーんっ!!」
「…懐かしいな」
両手を広げて、"どうだ!"と言わんばかりの相棒の足元には、小さい頃によく二人で遊んだビニールプールが置かれていた。
「ね、懐かしいでしょ? そういえばまだあったな~、と思ってさ」
ジーンズの裾を捲り、水が張られた小さなプールへとその足を入れる。
「君も来なよ! 冷たくて気持ちいいよ」
「おいおい、相棒。オレ達もう高校生だぜ? いくら冷たいからって、流石にこれで遊ぶのは幼稚じゃないか?」
「え~、絶対楽しいって! 一緒に遊ぼうよ」
楽しくないと思っている訳ではない。むしろ、二人で居るならばどんな些細な事だって楽しいに決まっていて、子供のような表情で水と戯れる遊戯を見ていたかった言い訳に過ぎない。
「ほら~、早くー!」
「しょうがないな」
差し出された手を取った。
可愛い恋人に誘われたならば、断る理由もオレには無いのだから。
終