小ネタまとめ
10月30日、童実野町の某店お菓子売り場にて。
「え……!!これって……」
遊戯の大きな目が更に見開かれ、とあるチョコレート菓子のパッケージに釘付けとなる。
「もう一人のボクじゃん!!」
沢山のお菓子たちが所狭しと並ぶその中、一際目を惹くその商品には『新発売!』の文字。そう言えば決闘王として広く知られる彼は度々撮影の仕事もしていたな、と遊戯は思い出す。毎日隣で見ている彼をこうやって本人の居ない所で見つけるなんて、なんだか不思議だ。
「ふふっ」
愛しさが込み上げてきて、遊戯はそのチョコレート菓子を複数個手に取った。
「なんだか食べるのもったいないや」
ーーー
「相棒、トリックオアトリートだぜ!」
「えっ!?」
翌日、遊戯を前にした彼からの第一声で気付かされる。今日ってハロウィンだ!
「お菓子……!お菓子は……!!」
お菓子をくれなきゃいたずらするぜ、と愛しい彼が楽しげに言う。しかし、今手元にあるのはその愛しい彼がパッケージになっているチョコレート菓子しかない。
「こっ……、これはダメぇ〜〜!!!!」
必死に大事なものを抱える遊戯の耳には、彼の幸せそうな笑い声は届いただろうか。
終
「え……!!これって……」
遊戯の大きな目が更に見開かれ、とあるチョコレート菓子のパッケージに釘付けとなる。
「もう一人のボクじゃん!!」
沢山のお菓子たちが所狭しと並ぶその中、一際目を惹くその商品には『新発売!』の文字。そう言えば決闘王として広く知られる彼は度々撮影の仕事もしていたな、と遊戯は思い出す。毎日隣で見ている彼をこうやって本人の居ない所で見つけるなんて、なんだか不思議だ。
「ふふっ」
愛しさが込み上げてきて、遊戯はそのチョコレート菓子を複数個手に取った。
「なんだか食べるのもったいないや」
ーーー
「相棒、トリックオアトリートだぜ!」
「えっ!?」
翌日、遊戯を前にした彼からの第一声で気付かされる。今日ってハロウィンだ!
「お菓子……!お菓子は……!!」
お菓子をくれなきゃいたずらするぜ、と愛しい彼が楽しげに言う。しかし、今手元にあるのはその愛しい彼がパッケージになっているチョコレート菓子しかない。
「こっ……、これはダメぇ〜〜!!!!」
必死に大事なものを抱える遊戯の耳には、彼の幸せそうな笑い声は届いただろうか。
終
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