2人の旋律
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夕食後、艦内のコックピットにはまだ明かりが灯っていた。昼間の喧騒とは打って変わって静かで、機器の稼働音すら遠く感じる。メトロノームの規則正しいリズムが響いており、そんな静かな空間に軽い足音と低い声が共に音を奏でていた。
「そうじゃない、そこはもう半歩右に……ほら、足がぶつかるだろ」
「だってこのスカート、妙に引っかって……あ、また裾踏ん、っだ! あー!」
「お前の歩幅がデカすぎるんだ」
「ていうかそもそも、このヒールってやつも歩きにくすぎるんだって。見て、スカート穴空いてる」
「文句言うな、慣れろ」
「そんな言うなら筆頭も履いてみなよ!」
ターレス様の声はいつも通りのぶっきらぼうな調子だったが、不思議とどこか柔らかかった。ロゼもいつもの調子で口を尖らせつつ、その場にいること自体がまるで楽しそうで──
「……なんだかな」
離れた場所からその様子を眺めていた俺は、緩く肩を竦めた。
初めて見たときは、まさかこの二人が踊れるとは思っていなかった。実際、今でも上手とは到底言いがたい。ステップはちぐはぐで、リズムも時折ずれて動きも合っていない。メトロノームなんて役目を果たしておらず、あってないようなものだ。時には足を踏み、ぶつかり、言い合って、笑って、またやり直す。
「そうじゃない、そこはもう半歩右に……ほら、足がぶつかるだろ」
「だってこのスカート、妙に引っかって……あ、また裾踏ん、っだ! あー!」
「お前の歩幅がデカすぎるんだ」
「ていうかそもそも、このヒールってやつも歩きにくすぎるんだって。見て、スカート穴空いてる」
「文句言うな、慣れろ」
「そんな言うなら筆頭も履いてみなよ!」
ターレス様の声はいつも通りのぶっきらぼうな調子だったが、不思議とどこか柔らかかった。ロゼもいつもの調子で口を尖らせつつ、その場にいること自体がまるで楽しそうで──
「……なんだかな」
離れた場所からその様子を眺めていた俺は、緩く肩を竦めた。
初めて見たときは、まさかこの二人が踊れるとは思っていなかった。実際、今でも上手とは到底言いがたい。ステップはちぐはぐで、リズムも時折ずれて動きも合っていない。メトロノームなんて役目を果たしておらず、あってないようなものだ。時には足を踏み、ぶつかり、言い合って、笑って、またやり直す。