2人の旋律
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パーティー開催まで、あと数週間。
ティアラの力が真実か否かはともかく、あれほどの輝きを湛える宝石は確かに並のものではない。獲得を目指し、クラッシャー軍団の中で唯一の女である私が出場するのは、ほぼ既定路線だった。
だが、問題はそのパートナーである。まさかターレスが自ら志願するとは思わなかった団員たちは、未だにその判断にざわついている。
「……ターレス様、本当に出場されるのですね?」
コックピットの拓けた場所で、困惑した表情を浮かべているのはダイーズだった。そしてその横には、静かに腕を組んで立つターレス。彼の視線の先で、私はわざとらしくクルクルと回ってみせていた。
「見て見て、どう? あたし意外と才能あるかも?」
くるりと一度ターンして、得意げにターレスの前へと戻る。髪がふわりと揺れ、頬にかかったそれが妙にくすぐったい。そんな呑気な私の動きに、ダイーズはがくりと肩を落とした。
「ロゼ、お前な……それで勝てると思ってるのか? まったく、俺の王子時代の舞踏訓練が泣くぞ。……仕方ない、今だけは俺の弟子にしてやる」
口調はいつも通り軽快だが、その目は真剣そのものだった。自分が出られない分、私たちを確実に優勝させたい熱意を感じられた。私の覚束無い動きを見る度に、大きなため息を零している。
「えー、上手いと思うんだけど」
彼の言葉にもう一度くるりと回ってみせると、足がもつれてターレスの足を踏んでしまう。頭上から降ってきた舌打ちに、私はごめんごめんと手を合わせ、ケラケラと笑った。
ティアラの力が真実か否かはともかく、あれほどの輝きを湛える宝石は確かに並のものではない。獲得を目指し、クラッシャー軍団の中で唯一の女である私が出場するのは、ほぼ既定路線だった。
だが、問題はそのパートナーである。まさかターレスが自ら志願するとは思わなかった団員たちは、未だにその判断にざわついている。
「……ターレス様、本当に出場されるのですね?」
コックピットの拓けた場所で、困惑した表情を浮かべているのはダイーズだった。そしてその横には、静かに腕を組んで立つターレス。彼の視線の先で、私はわざとらしくクルクルと回ってみせていた。
「見て見て、どう? あたし意外と才能あるかも?」
くるりと一度ターンして、得意げにターレスの前へと戻る。髪がふわりと揺れ、頬にかかったそれが妙にくすぐったい。そんな呑気な私の動きに、ダイーズはがくりと肩を落とした。
「ロゼ、お前な……それで勝てると思ってるのか? まったく、俺の王子時代の舞踏訓練が泣くぞ。……仕方ない、今だけは俺の弟子にしてやる」
口調はいつも通り軽快だが、その目は真剣そのものだった。自分が出られない分、私たちを確実に優勝させたい熱意を感じられた。私の覚束無い動きを見る度に、大きなため息を零している。
「えー、上手いと思うんだけど」
彼の言葉にもう一度くるりと回ってみせると、足がもつれてターレスの足を踏んでしまう。頭上から降ってきた舌打ちに、私はごめんごめんと手を合わせ、ケラケラと笑った。