2人の旋律
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いや、俺が出る」
低く、静かで、それでいて場を切り裂くような声が響いた。全員が、一斉に声の主の方を見る。まさかの一言に作戦室は一気に静寂に包まれた。彼の佇まいは堂々としており、有無を言わさない圧さえも感じる。
「……。筆頭、ダンス踊れんの……?」
ようやく喋り出したのは私が1番だった。私の問いかけに動じず、ターレスはあっけからんと頷く。
「問題ない。勝利が目的なら、俺が出るべきだ」
ターレスはいつもの無表情で言い放つが、その言葉には奇妙な熱があった。それでいて、いつもの彼から発せられたとは思えない屁理屈さまで感じる。
私にでも分かる、どう考えてもダイーズが適任だと。それに彼が踊るさまなど全く想像もつかない。ダンス経験があるなんて噂すら聞いたこともない。
「え、ちょ……待ってくだっせいターレス様、ダイーズの方が得意なんじゃ──」
「経験じゃない。〝勝ち〟を重視するなら、俺だ」
その言葉に、軍団全員がまた押し黙る。カカオも後方で首を傾げている。口を挟ませない雰囲気にレズンとラカセイは顔を見合わせ、口元を押さえている。立候補する気満々だったダイーズは、ぽかんと呆けてしまっていた。
「じ、じゃあ……ターレスと、あたし……?」
私が半信半疑に確認すると、ターレスはほんの僅かに視線を下げて答えた。
「ああ、準備しておけ」
それだけ言って、ターレスはさっさと部屋を出ていってしまった。突然の決定を下され、呆然としながらその場に残された団員たちは、暫しの沈黙ののち──
「おーい……ターレス様、まさか踊りたいだけなんじゃねえのか?」
「いや、ロゼと踊りたいだけだろ」
「あれ見たかよ!? 顔がちょっと赤かったぞ」
「照明のせいじゃないか? オレンジっぽいし。いやでもな」
「俺を差し置くなんて……一体どんな作戦が!?」
いかにも男らしい話題で盛り上がるざわめきの中、私だけがそのまま不思議そうな顔で立ち尽くしていた。
「ターレス、そんなにダンスしたかったのかなあ……?」
低く、静かで、それでいて場を切り裂くような声が響いた。全員が、一斉に声の主の方を見る。まさかの一言に作戦室は一気に静寂に包まれた。彼の佇まいは堂々としており、有無を言わさない圧さえも感じる。
「……。筆頭、ダンス踊れんの……?」
ようやく喋り出したのは私が1番だった。私の問いかけに動じず、ターレスはあっけからんと頷く。
「問題ない。勝利が目的なら、俺が出るべきだ」
ターレスはいつもの無表情で言い放つが、その言葉には奇妙な熱があった。それでいて、いつもの彼から発せられたとは思えない屁理屈さまで感じる。
私にでも分かる、どう考えてもダイーズが適任だと。それに彼が踊るさまなど全く想像もつかない。ダンス経験があるなんて噂すら聞いたこともない。
「え、ちょ……待ってくだっせいターレス様、ダイーズの方が得意なんじゃ──」
「経験じゃない。〝勝ち〟を重視するなら、俺だ」
その言葉に、軍団全員がまた押し黙る。カカオも後方で首を傾げている。口を挟ませない雰囲気にレズンとラカセイは顔を見合わせ、口元を押さえている。立候補する気満々だったダイーズは、ぽかんと呆けてしまっていた。
「じ、じゃあ……ターレスと、あたし……?」
私が半信半疑に確認すると、ターレスはほんの僅かに視線を下げて答えた。
「ああ、準備しておけ」
それだけ言って、ターレスはさっさと部屋を出ていってしまった。突然の決定を下され、呆然としながらその場に残された団員たちは、暫しの沈黙ののち──
「おーい……ターレス様、まさか踊りたいだけなんじゃねえのか?」
「いや、ロゼと踊りたいだけだろ」
「あれ見たかよ!? 顔がちょっと赤かったぞ」
「照明のせいじゃないか? オレンジっぽいし。いやでもな」
「俺を差し置くなんて……一体どんな作戦が!?」
いかにも男らしい話題で盛り上がるざわめきの中、私だけがそのまま不思議そうな顔で立ち尽くしていた。
「ターレス、そんなにダンスしたかったのかなあ……?」