2人の旋律
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北東の方向に輝く豊かな星、アルセニア。
宝石が地面から吹き上がる鉱脈の星で、アルセニアの衛星も美しい月のように輝いている。まもなくこの地では、百年に一度の〝星の夜祭〟が開催されようとしていた。その目玉イベントはダンスパーティーである。
イベントの優勝ペアに贈られるティアラには、伝説の月光石が埋め込まれており、持つ者に力を与えるという神秘的な逸話があるという。無論、宇宙の頂点を目指すクラッシャーターレス軍団の目的は、そのティアラへと定まった。
艦内の作戦室に団員たちは集まり、ホログラムに映し出されたダンス大会の概要を囲む。
「条件は男女のペア……それだけか?」
概要を読んでいたターレスの問いに、アモンドが頷く。
「そうでっせい。その場限りのペアでも、カップルでなくともいい、と。要は勝ちゃあいいってこった」
「でもさ、男女ペアってことは──女って、あたしだけじゃん」
そんな私の発言に、団員たちは険しい表情で顔を見合わせる。まるで『こいつがダンス?』とでも言いたげな雰囲気を感じ取り、思わずむっと顔を顰めた。
ターレスが再び拡大しながら概要を読み返すが、同性ペアは認められていないことがはっきりと明記されていた。そんな画面を見て、半分の団員が肩を落としている。
「ま、うちの〝お嬢〟だからな」
「見た目も悪くはないしな。お姫様役でバッチリじゃねえか?」
レズンとラカセイが、にやにやとした顔で私を指す。2人の発言に『やめなよ』と言いながらも、それを否定せずにおいた。ここは純粋な褒め言葉として受け取っておく。
「問題は相手の男、でっせい」
ひとつ咳払いをしてから周囲に目を配り、アモンドが唸る。彼の言葉に困った団員たちは、静かにダンスの相応しい男が誰かを熟考している。が、ひとり、余裕を感じさせる笑みを浮かべている者がいた。
宝石が地面から吹き上がる鉱脈の星で、アルセニアの衛星も美しい月のように輝いている。まもなくこの地では、百年に一度の〝星の夜祭〟が開催されようとしていた。その目玉イベントはダンスパーティーである。
イベントの優勝ペアに贈られるティアラには、伝説の月光石が埋め込まれており、持つ者に力を与えるという神秘的な逸話があるという。無論、宇宙の頂点を目指すクラッシャーターレス軍団の目的は、そのティアラへと定まった。
艦内の作戦室に団員たちは集まり、ホログラムに映し出されたダンス大会の概要を囲む。
「条件は男女のペア……それだけか?」
概要を読んでいたターレスの問いに、アモンドが頷く。
「そうでっせい。その場限りのペアでも、カップルでなくともいい、と。要は勝ちゃあいいってこった」
「でもさ、男女ペアってことは──女って、あたしだけじゃん」
そんな私の発言に、団員たちは険しい表情で顔を見合わせる。まるで『こいつがダンス?』とでも言いたげな雰囲気を感じ取り、思わずむっと顔を顰めた。
ターレスが再び拡大しながら概要を読み返すが、同性ペアは認められていないことがはっきりと明記されていた。そんな画面を見て、半分の団員が肩を落としている。
「ま、うちの〝お嬢〟だからな」
「見た目も悪くはないしな。お姫様役でバッチリじゃねえか?」
レズンとラカセイが、にやにやとした顔で私を指す。2人の発言に『やめなよ』と言いながらも、それを否定せずにおいた。ここは純粋な褒め言葉として受け取っておく。
「問題は相手の男、でっせい」
ひとつ咳払いをしてから周囲に目を配り、アモンドが唸る。彼の言葉に困った団員たちは、静かにダンスの相応しい男が誰かを熟考している。が、ひとり、余裕を感じさせる笑みを浮かべている者がいた。
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