2人の旋律
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騒ぎが落ち着いて食事を楽しむ中、私はふと本物のティアラを眺めて胸の辺りをぎゅっと握った。
「……ほんとに、優勝しちゃったんだな」
初めは想像もつかなかった優勝だった。私自身が踊れないのは勿論、彼と踊ることになりその考えは余計に助長されていた。夢現な気分に、団員の誰かにいつの間にか渡されたグラスのお酒に口を付ける。
「まだ寝ぼけてるのか」
近くに立つターレスが、私の呟きを拾う。
「え、いや、なんか……さ」
本番のダンスは、物凄い手応えを感じていた。この日を迎えるまで、私たちは戦闘の鍛錬とダンスの練習とを、ほぼ同じ量だけこなしてきたのだ。経験は確かになかったが、ダイーズの指示もあって、確実に腕は上がっていった。
ただ、それがまさか、長年続く祭りのイベントで、1位に輝けるほどのものになったことがまるで非現実的で。
「そういえば……似合ってたな、あのドレス」
その瞬間、耳まで熱が駆け上がった。突然の褒め言葉と、予想だにしない発言に心臓が早鐘を打っている。ふわふわとした思考は一瞬で覚め、否定する私の口は上手く呂律が回らない。
「な、な、なに言ってんの!? あたしは別に……!」
「落ち着け、今夜は祝勝会だ。……悪くないだろ、たまには」
軍団の騒がしさの中で、2人きりの会話はかき消されていく。だが、誰もが何となく感じていた。この2人の関係はもう、ただの団長と団員の枠では収まらない。
アモンドが巨大な肉の塊を振り回しながら叫んだ。
「じゃあ次は水着コンテストでっせい!!」
「おーっ! 次は俺が選んだのを着ようぜ!」
「ふざけんな! こういうのはもうこりごりだ!!」
私の叫びが夜空に響く。
しかしその顔が、何処か晴れやかでほんの少し照れているように見えたのは、団員たちだけの秘密である。
「……ほんとに、優勝しちゃったんだな」
初めは想像もつかなかった優勝だった。私自身が踊れないのは勿論、彼と踊ることになりその考えは余計に助長されていた。夢現な気分に、団員の誰かにいつの間にか渡されたグラスのお酒に口を付ける。
「まだ寝ぼけてるのか」
近くに立つターレスが、私の呟きを拾う。
「え、いや、なんか……さ」
本番のダンスは、物凄い手応えを感じていた。この日を迎えるまで、私たちは戦闘の鍛錬とダンスの練習とを、ほぼ同じ量だけこなしてきたのだ。経験は確かになかったが、ダイーズの指示もあって、確実に腕は上がっていった。
ただ、それがまさか、長年続く祭りのイベントで、1位に輝けるほどのものになったことがまるで非現実的で。
「そういえば……似合ってたな、あのドレス」
その瞬間、耳まで熱が駆け上がった。突然の褒め言葉と、予想だにしない発言に心臓が早鐘を打っている。ふわふわとした思考は一瞬で覚め、否定する私の口は上手く呂律が回らない。
「な、な、なに言ってんの!? あたしは別に……!」
「落ち着け、今夜は祝勝会だ。……悪くないだろ、たまには」
軍団の騒がしさの中で、2人きりの会話はかき消されていく。だが、誰もが何となく感じていた。この2人の関係はもう、ただの団長と団員の枠では収まらない。
アモンドが巨大な肉の塊を振り回しながら叫んだ。
「じゃあ次は水着コンテストでっせい!!」
「おーっ! 次は俺が選んだのを着ようぜ!」
「ふざけんな! こういうのはもうこりごりだ!!」
私の叫びが夜空に響く。
しかしその顔が、何処か晴れやかでほんの少し照れているように見えたのは、団員たちだけの秘密である。