2人の旋律
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そんな中、私はぽかんと口を開けていた。
「……え、優勝? あたしたちが?」
「っははは、虫が入るぞ」
呆けたままの私の肩を、ターレスが軽く叩く。周りの喝采も、まるで耳に入ってこなかった。
「う、嘘? あたし、あんま足元見てなかったけど、変なステップ踏んでなかった?」
「お前の足の動きは完璧だった。少なくとも俺にはそう見えたな」
「ほ、んとにっ?」
思わず変な声が出た。ターレスがいつも通りの声量で、当たり前のように、まっすぐに言うものだから。それでいて、誇らしげな優しい笑みを浮かべていたから。その何気ない言葉に、私の胸の奥が静かに跳ねた。
聞き返す私に対して返答はなく、ただターレスはニヒルな笑みを浮かべていた。
「さあ、優勝者のお2人様! 舞台の中央までお進みください!」
スタッフに促され、私たちはゆっくりと前へ出る。観客の視線が集中する中、司会者がティアラを捧げ持つ。その中央には、まるで星の心臓のように輝く宝石。触れれば力を得られると噂されているそれは、不思議な光を放っていた。
「この星に伝わる宝石〝リュミエールの瞳〟……それを冠したティアラを、どうぞお納めください!」
私が戸惑っていると、ターレスが自然に肩を押す。1歩前に出た私は慌てて彼の方へ振り返る。
「お前が受け取れ」
「う、でも、なんか恥ずかしいな」
ふと、視線が絡む。そしてどちらからともなく、小さく笑った。
「……じゃあ、一緒に取ろう!」
2人の手が同時に伸び、ティアラを受け取る。その瞬間、宝石がふっと淡い光を放ったように見えた。
歓声が再び湧き上がる中、私はぽつりと零す。
「なんか、夢みたいだね」
「くくっ、だとしたら悪くない夢だ」
ターレスの横顔はどこまでも冷静で、いつも通りだった。だがその一言は、私の心にやけに残った。まるで月の光みたいに柔らかく、そして遠く、優しい響きで。
「……え、優勝? あたしたちが?」
「っははは、虫が入るぞ」
呆けたままの私の肩を、ターレスが軽く叩く。周りの喝采も、まるで耳に入ってこなかった。
「う、嘘? あたし、あんま足元見てなかったけど、変なステップ踏んでなかった?」
「お前の足の動きは完璧だった。少なくとも俺にはそう見えたな」
「ほ、んとにっ?」
思わず変な声が出た。ターレスがいつも通りの声量で、当たり前のように、まっすぐに言うものだから。それでいて、誇らしげな優しい笑みを浮かべていたから。その何気ない言葉に、私の胸の奥が静かに跳ねた。
聞き返す私に対して返答はなく、ただターレスはニヒルな笑みを浮かべていた。
「さあ、優勝者のお2人様! 舞台の中央までお進みください!」
スタッフに促され、私たちはゆっくりと前へ出る。観客の視線が集中する中、司会者がティアラを捧げ持つ。その中央には、まるで星の心臓のように輝く宝石。触れれば力を得られると噂されているそれは、不思議な光を放っていた。
「この星に伝わる宝石〝リュミエールの瞳〟……それを冠したティアラを、どうぞお納めください!」
私が戸惑っていると、ターレスが自然に肩を押す。1歩前に出た私は慌てて彼の方へ振り返る。
「お前が受け取れ」
「う、でも、なんか恥ずかしいな」
ふと、視線が絡む。そしてどちらからともなく、小さく笑った。
「……じゃあ、一緒に取ろう!」
2人の手が同時に伸び、ティアラを受け取る。その瞬間、宝石がふっと淡い光を放ったように見えた。
歓声が再び湧き上がる中、私はぽつりと零す。
「なんか、夢みたいだね」
「くくっ、だとしたら悪くない夢だ」
ターレスの横顔はどこまでも冷静で、いつも通りだった。だがその一言は、私の心にやけに残った。まるで月の光みたいに柔らかく、そして遠く、優しい響きで。