2人の旋律
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そして静寂を裂くように、音楽が流れ始める。
最初はゆっくりとした、月のように柔らかな旋律。2人は自然にステップを踏み、ロゼがターレスの腕に身を預ける。体格差を生かしたリフトも、ごく自然だった。彼女から緊張は消え、穏やかな表情を浮かべている。ターレスがロゼの腰を支えて持ち上げる度に、観客から小さな歓声が起きる。
練習ではまともに数歩も踊れなかったはずなのに。
お互いの足を踏んでばかりだったのに。
メトロノームとはまるで息が合わなかったのに。
ダイーズには『ダンスじゃなくて決闘ですか』と呆れられたというのに。
今、舞台の上の2人は完璧に踊っていた。
ロゼのステップに合わせて、ターレスがふわりと回転させる。力任せではない、優しいリードだった。彼に導かれるまま、彼女は美しく舞っている。ヒールの音はリズムに合わせて、心地よく響いている。
そして最後、音楽が一瞬だけ静かになる。2人はピタリと止まり、視線を合わせる。
刹那の沈黙。息を呑むような距離。2人だけの世界の中、お互いだけを見つめていた。
再び音が跳ね上がると、クライマックスが訪れた。ターレスがロゼを抱えて、軽やかに宙を舞う。スカートが月の環のように広がる。マントが夜空のように翻る。
そして最後の音が、きらめきを残して鳴り止む。2人は中央で静かにポーズを決めた。
瞬間、会場が爆発したような拍手に包まれる。
「ふっ、やったな」
「あたしたち、やればできるじゃん?」
ターレスの手を取ったまま、ロゼは見上げて誇らしげに笑った。その笑顔が、この達成感以上に眩しくて。彼はしばし、目を離せなかった。
熱狂の拍手がやや落ち着いた頃、2人はダイーズに教わった通りの似合わない敬礼をして退場した。
最初はゆっくりとした、月のように柔らかな旋律。2人は自然にステップを踏み、ロゼがターレスの腕に身を預ける。体格差を生かしたリフトも、ごく自然だった。彼女から緊張は消え、穏やかな表情を浮かべている。ターレスがロゼの腰を支えて持ち上げる度に、観客から小さな歓声が起きる。
練習ではまともに数歩も踊れなかったはずなのに。
お互いの足を踏んでばかりだったのに。
メトロノームとはまるで息が合わなかったのに。
ダイーズには『ダンスじゃなくて決闘ですか』と呆れられたというのに。
今、舞台の上の2人は完璧に踊っていた。
ロゼのステップに合わせて、ターレスがふわりと回転させる。力任せではない、優しいリードだった。彼に導かれるまま、彼女は美しく舞っている。ヒールの音はリズムに合わせて、心地よく響いている。
そして最後、音楽が一瞬だけ静かになる。2人はピタリと止まり、視線を合わせる。
刹那の沈黙。息を呑むような距離。2人だけの世界の中、お互いだけを見つめていた。
再び音が跳ね上がると、クライマックスが訪れた。ターレスがロゼを抱えて、軽やかに宙を舞う。スカートが月の環のように広がる。マントが夜空のように翻る。
そして最後の音が、きらめきを残して鳴り止む。2人は中央で静かにポーズを決めた。
瞬間、会場が爆発したような拍手に包まれる。
「ふっ、やったな」
「あたしたち、やればできるじゃん?」
ターレスの手を取ったまま、ロゼは見上げて誇らしげに笑った。その笑顔が、この達成感以上に眩しくて。彼はしばし、目を離せなかった。
熱狂の拍手がやや落ち着いた頃、2人はダイーズに教わった通りの似合わない敬礼をして退場した。