ゆめ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
⚠️ 成人、夫婦設定
最近、永四郎くんはお仕事が繁忙期のようでいつも帰りが遅い。帰ってからもずっとパソコンと睨めっこ。ピリピリした空気を纏っていて、なんだか悲しい。
わたしはといえば、ここのところ体調が優れず一日のほとんどをソファの上で過ごしていた。
「貴女、最近ずっと横になってますね」
ついに永四郎くんに指摘されてしまった。たしかに休日もパソコンと向き合っている彼の前でゴロゴロしているのは配慮が足りなかったかもしれない。
「…ごめん。永四郎くんお仕事してるのに目障りだよね」
「そういう意味で言ったんじゃありませんよ。体調が悪いなら早めに病院行きなさいね」
なんか嫌な言い方になっちゃったかな。自己嫌悪を抱えながら、寝室に行く、とだけ伝えると小さなため息が聞こえた。
ベッドでぼんやりしていたらいつの間にか眠っていたようで、目覚めたら夕方になっていた。今日のごはんは何にしようかなあ、そんなことを考えながらリビングへと向かう。
「起きたんですね、体調はどうですか?」
リビングの扉を開くと、永四郎くんの視線がチラリとこちらへ向けられて、またすぐパソコンへと戻る。忙しくてもわたしのこと気にかけてくれるんだなあと思うと嬉しくて胸がきゅっとなった。
「ん…明日病院行ってみる」
「そうですか。ついて行かなくて大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。子供じゃないんだから」
「心配なんですよ。外はなにかと危険が多いですからね」
永四郎くんは毎日出てるじゃん、そう笑ってはみたものの、交わらない視線に寂しさを感じた。ついてきてって言ってもお仕事行くんでしょ、という言葉はどうにか飲み込む。
翌日、近所の内科へ赴くと妊娠の可能性を提示され、そういえば生理が遅れていることを思い出した。産婦人科へと向けた足は軽いものでは無かった。
「(永四郎くんお仕事忙しいのに妊娠したなんて言ったら迷惑かなあ…)」
産婦人科の先生に「おめでとうございます」と言われたわたしは、うまく笑うことができなかった。
(つづく)
最近、永四郎くんはお仕事が繁忙期のようでいつも帰りが遅い。帰ってからもずっとパソコンと睨めっこ。ピリピリした空気を纏っていて、なんだか悲しい。
わたしはといえば、ここのところ体調が優れず一日のほとんどをソファの上で過ごしていた。
「貴女、最近ずっと横になってますね」
ついに永四郎くんに指摘されてしまった。たしかに休日もパソコンと向き合っている彼の前でゴロゴロしているのは配慮が足りなかったかもしれない。
「…ごめん。永四郎くんお仕事してるのに目障りだよね」
「そういう意味で言ったんじゃありませんよ。体調が悪いなら早めに病院行きなさいね」
なんか嫌な言い方になっちゃったかな。自己嫌悪を抱えながら、寝室に行く、とだけ伝えると小さなため息が聞こえた。
ベッドでぼんやりしていたらいつの間にか眠っていたようで、目覚めたら夕方になっていた。今日のごはんは何にしようかなあ、そんなことを考えながらリビングへと向かう。
「起きたんですね、体調はどうですか?」
リビングの扉を開くと、永四郎くんの視線がチラリとこちらへ向けられて、またすぐパソコンへと戻る。忙しくてもわたしのこと気にかけてくれるんだなあと思うと嬉しくて胸がきゅっとなった。
「ん…明日病院行ってみる」
「そうですか。ついて行かなくて大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。子供じゃないんだから」
「心配なんですよ。外はなにかと危険が多いですからね」
永四郎くんは毎日出てるじゃん、そう笑ってはみたものの、交わらない視線に寂しさを感じた。ついてきてって言ってもお仕事行くんでしょ、という言葉はどうにか飲み込む。
翌日、近所の内科へ赴くと妊娠の可能性を提示され、そういえば生理が遅れていることを思い出した。産婦人科へと向けた足は軽いものでは無かった。
「(永四郎くんお仕事忙しいのに妊娠したなんて言ったら迷惑かなあ…)」
産婦人科の先生に「おめでとうございます」と言われたわたしは、うまく笑うことができなかった。
(つづく)