ゆめ
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⚠️仁王×主←幸村
2番目でもいいから。そんなこと、言うような立場の人ではないはずなのに。
「2番目なんて、幸村くんには似合わないよ」
冗談めかして流してしまおうとしても、幸村くんの切なげな瞳はじっとわたしへと向けられたままで。
「じゃあ、夢子の1番にしてくれるの?」
「わたしは仁王くんのこと裏切れないもん、、」
「うん、わかってる。…だけど好きなんだ。気が狂いそうなくらい」
幸村くんの瞳からついにひと粒の涙がこぼれ落ちた。わたしは脳内で現実逃避するのが精一杯で、綺麗な人は泣き顔も綺麗なんだな。なんて考えていた。苦しみに顔を歪めていても、幸村くんは美しいままだった。
「ゆきむらくん、」
なんて言ってあげたらいいのかな。幸村くんも仁王くんも傷つけたくないのに、どうしたらいいのかわからない。
出会う順番が違ったら、わたしは幸村くんを苦しめずに済んだのだろうか。
だけど、どんな順番でもきっとわたしは仁王くんを好きになって、幸村くんを傷つけてしまうような気がする。
ポキポキ
ぐるぐると悩んでいると、にわかに携帯が振動した。多分仁王くんだ。いつも待っている場所にいないから連絡が入ったのだと思う。
「…ごめん、こんなこと言われたって困るよね。わかってはいたんだけど」
仁王のところへ行ってあげて。美しい人は涙を浮かべたまま、悲しい瞳で微笑んだ。
「アイツと…幸せになってね、」
幸村くんも。そう言いたかったけれど、振り返ることはしなかった。
振り返ったら、きっと彼を傷つける。
2番目でもいいから。そんなこと、言うような立場の人ではないはずなのに。
「2番目なんて、幸村くんには似合わないよ」
冗談めかして流してしまおうとしても、幸村くんの切なげな瞳はじっとわたしへと向けられたままで。
「じゃあ、夢子の1番にしてくれるの?」
「わたしは仁王くんのこと裏切れないもん、、」
「うん、わかってる。…だけど好きなんだ。気が狂いそうなくらい」
幸村くんの瞳からついにひと粒の涙がこぼれ落ちた。わたしは脳内で現実逃避するのが精一杯で、綺麗な人は泣き顔も綺麗なんだな。なんて考えていた。苦しみに顔を歪めていても、幸村くんは美しいままだった。
「ゆきむらくん、」
なんて言ってあげたらいいのかな。幸村くんも仁王くんも傷つけたくないのに、どうしたらいいのかわからない。
出会う順番が違ったら、わたしは幸村くんを苦しめずに済んだのだろうか。
だけど、どんな順番でもきっとわたしは仁王くんを好きになって、幸村くんを傷つけてしまうような気がする。
ポキポキ
ぐるぐると悩んでいると、にわかに携帯が振動した。多分仁王くんだ。いつも待っている場所にいないから連絡が入ったのだと思う。
「…ごめん、こんなこと言われたって困るよね。わかってはいたんだけど」
仁王のところへ行ってあげて。美しい人は涙を浮かべたまま、悲しい瞳で微笑んだ。
「アイツと…幸せになってね、」
幸村くんも。そう言いたかったけれど、振り返ることはしなかった。
振り返ったら、きっと彼を傷つける。