ゆめ
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夢子の虚ろな目は俺を写しておらず、それはゆっくりと涙を零していた。身体がしんどいのだろうか、それとも迫る別れを悲しんでいるのだろうか。気持ちが読めないのが不安で、そっと頬を撫でた。ぼんやりと目が合う。
「来年の…夏は、さ…一緒に…海に行こう…ね…」
小さな弱々しい声だった。聞き逃すまいと必死に音を拾った。愛しい君の、最後の呪い。
「…そうじゃな…水着、新調するかの…春になったら見に行こう…」
返る言葉は無かった。
いつの間に目を瞑ったのか、つるりとした眼球をもう二度と見ることは叶わず、もうそこから涙が零れることもない。
「夢子………ッ」
目を瞑ったその先で、どうか穏やかに笑えますように。
俺が行くまで、どうかひとりぼっちでいてくれ。
「来年の…夏は、さ…一緒に…海に行こう…ね…」
小さな弱々しい声だった。聞き逃すまいと必死に音を拾った。愛しい君の、最後の呪い。
「…そうじゃな…水着、新調するかの…春になったら見に行こう…」
返る言葉は無かった。
いつの間に目を瞑ったのか、つるりとした眼球をもう二度と見ることは叶わず、もうそこから涙が零れることもない。
「夢子………ッ」
目を瞑ったその先で、どうか穏やかに笑えますように。
俺が行くまで、どうかひとりぼっちでいてくれ。
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