門限シリーズ
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昼のように輝いて消えないネオンに惹かれるように繁華街へと引きずり込まれた私たち。いつまでも地味で、可愛らしくて、うぶな聡実くんはこんなの趣味じゃないはずなのに。それでも眼鏡の奥で顔を赤らめて目を伏せる君はどこまでも色っぽくて素敵だった。
「どこまで行くの?」
そう答えても何も返してくれない。だけど、何をするかは見当がついている。
私のサークルの飲み会が終わるまで待っててくれたこと、ぎこちないエスコート、終始不自然な程に上気した頬。すべてがこれからの行為のことを思わせていた。
何も言わずにしばらく歩くと、繁華街はラブホテルが並ぶようになってくる。派手で少し分かりやすい装飾が聡実くんの横顔を艶麗に照らす。
「私そろそろ帰らないと。明日も講義があるから」
本心ではなかった。講義も嘘だ。本当はこのまま一緒に逃避行をしてしまいたかったけれど、聡実くんの大胆さに少しだけ驚いてしまったから、つい出てしまった言葉。
幼い頃から一緒で、幼馴染としてずっとここまで来た。中学、高校、大学は少し違うけれど、それでも会えない距離ではない。いつの間にか二人でデートするようになって、いつの間にか自然に付き合っていた。そしていつの間にか──。
聡実くんが急に立ち止まった。半歩後ずさった私の腕を思いっきり掴む。ぎりぎりと嫌な音がなるけれど、彼はそれを気にする素振りもなかった。
「痛、」
思わず声を漏らすと少しだけ緩めてくれたが、離しはしない。
「嫌や。明日休みやろ、学校。」
ぽつりと聡実くんが零した言葉。いつもならこんなこと言わないのに。いつも我慢して、すぐに手を離して、なんとも思ってないというふうにそっぽを向くはずなのに。
「今日こそは逃さへん。いつもお前は逃げてばっかりやから」
そう言って、手首を掴んだままずんずんと歩き出した。こちらを見もしないで。
手首が熱を持っていくのは、きっと外気温のせいではなかったはず。
「なんかあついな」
「…これからもっとあつくなるのに?」
「どこまで行くの?」
そう答えても何も返してくれない。だけど、何をするかは見当がついている。
私のサークルの飲み会が終わるまで待っててくれたこと、ぎこちないエスコート、終始不自然な程に上気した頬。すべてがこれからの行為のことを思わせていた。
何も言わずにしばらく歩くと、繁華街はラブホテルが並ぶようになってくる。派手で少し分かりやすい装飾が聡実くんの横顔を艶麗に照らす。
「私そろそろ帰らないと。明日も講義があるから」
本心ではなかった。講義も嘘だ。本当はこのまま一緒に逃避行をしてしまいたかったけれど、聡実くんの大胆さに少しだけ驚いてしまったから、つい出てしまった言葉。
幼い頃から一緒で、幼馴染としてずっとここまで来た。中学、高校、大学は少し違うけれど、それでも会えない距離ではない。いつの間にか二人でデートするようになって、いつの間にか自然に付き合っていた。そしていつの間にか──。
聡実くんが急に立ち止まった。半歩後ずさった私の腕を思いっきり掴む。ぎりぎりと嫌な音がなるけれど、彼はそれを気にする素振りもなかった。
「痛、」
思わず声を漏らすと少しだけ緩めてくれたが、離しはしない。
「嫌や。明日休みやろ、学校。」
ぽつりと聡実くんが零した言葉。いつもならこんなこと言わないのに。いつも我慢して、すぐに手を離して、なんとも思ってないというふうにそっぽを向くはずなのに。
「今日こそは逃さへん。いつもお前は逃げてばっかりやから」
そう言って、手首を掴んだままずんずんと歩き出した。こちらを見もしないで。
手首が熱を持っていくのは、きっと外気温のせいではなかったはず。
「なんかあついな」
「…これからもっとあつくなるのに?」
2026-06-12
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