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書類整理してたら召喚魔法で錬金術師が喚び出された話

学園長室まで移動中…。
「あの。お名前なんていうんですか?一応自己紹介しておきたくて…。」
「俺はデイヴィス・クルーウェル。魔法薬学と錬金術を担当しているしがない1人の教師だ。」
「デイヴィス先生ですね。俺はレオン・ブロー。空気の錬金術師。1人の国家錬金術師です。」
「さっきも言っていたが、錬金術師というのは錬金術を操る者のことか?魔法を操る魔法士と同じような者なのかもな。」
「はい。そうです。その認証で合ってます。いろいろ複雑な仕組みがあるんですが簡単に言うとその物質の構成元素や特性を理解し、物質を分解、そして再構築するという3つの工程をえて錬金術というのです。それを操るものが錬金術師です。」
「ほう。面白そうだな…。学園長との話が終わったら今度錬金術について話さないか?」
「えっっ。いいんですか?面白いですかね。」
「ああ。とても興味を惹かれるものだな。知らないことを聞くというのは…。」
(謙遜するなとか言われるかと思ったけどそうでもないのか……?)
「さて着いたぞ。ここがクロウリーの部屋。もとい学園長室だ。おい、クロウリー!
錬金術の時間に釜から人が出てきたんだ!こいつの今後を話し合う必要がある!さっさと開けろ!」
バンバンバン。と音を鳴らし学園長室の扉を叩くクルーウェル。
「はい?クルーウェル先生、なんですって!?釜から人が錬金されたとでもいうおつもりですか?」
ばっと扉が開いて中からカラスのような人が出てきた…。
(カラス!?この世界はカラス…、動物が擬人化できるのか!?解剖して理屈を知りたい!)
流石は錬金術師。こんな世界でも通常通りなようだ。神経図太いな。
「ああ、そうだとい言っている。こいつはレオン・ブロー。異世界から来たらしい。
聞いたことのない地名を言っている。それと錬金術の理屈がこの世界とは違うらしい。」
「異世界!?またですか!ああ、こんなのありえないですよ!!私が学園長になってから2人も異世界から入学する人がいるなんて!!!」
「喧しい!騒ぐ元気があるなら校長としてこいつの今後を話し合うべきだ!喚いてもどうにもならんだろう!」
「あーあー。わかりましたよ。わかりました!レオンくんでしたね?あなたの今後を話します。中にお入りください。」
「あ。どうも。」
「というか君成人ですよね?金色の髪に葵い瞳、綺麗な色ですねぇ。モデルみたいですね。」
「え?ええ。成人しています。あ、ありがとうございます。モデルだなんてそんな、」
「世間話はどうでもいい。早く話し合うぞ、俺は時間がないんだ。」
「はぁ。せっかちさんですね。では、レオン・ブローさん。あなたは成人してらっしゃるそうですが生徒としてこの学園には入学はさせてあげられません。ですが、そのかわりの錬金術、クルーウェル先生の担当の錬金術の科目を担当として、教師として働いてくださいませんか?」
「いいですよ。生徒とかやったことないですし。錬金術って自分の世界の常識を教えるだけでいいのなら…。」
「充分です。それだけの価値があなたにはあるんです。異世界の知識という今までにないほどの価値が!!それではあなたを明日からこの学園の教師として採用します。ああ、なんて優しいんでしょう。私ったら!!!」
(なんだこいつ。自分に陶水してやがる。)
「おい。いつものことだろう。レオンを住ませる場所はどうする?」
「ああ、そうでしたね。オンボロ寮はユウさんとグリムくんが居ますし。ああ、そうだ。
クルーウェル先生の隣に空き部屋がありましたよね?そこに住ませるというのはどうでしょう?」
「お前、俺に全部押し付けるつもりだな?」
「いいえ、とんでもない!!そんなつもりはまーったくありません。クルーウェル先生はお優しいですもの。」
「はっ。そうゆうことにしてやるよ。てことだレオン。お前の部屋に案内するが大丈夫か?」
「え?あ、はい。聞いてました!」
「ならいい。いくぞ、さっきの約束もあるしな。」
「約束?なんのことですか?クルーウェル先生?」
「秘密だ。教える訳ないだろう。お前にはな。」
(大丈夫かなぁ?この人達。)
レオンとクルーウェルは教員棟の寮に移動するのだった…。
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