仙蔵のモヤモヤの段
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それにしても、さっき怒鳴ったこと、弥苫は気にしているだろうな。
弥苫は何も悪いことしていないのに、私が悪かったな。
弥苫に謝りに行こうとしたが、部屋にはいなかった。
どこへ行ったのだろうか...もしかして、さっきのこと気にして、どこか家出でも...いや、ここは家じゃないから...長屋出??
『うわ〜い!大量大量〜♪』
竹「おほー!弥苫先輩すごーい!」
あ。
弥苫は、校庭で、五年ろ組で生物委員会委員長代理の竹谷八左ヱ門と一緒にトンボを捕まえていた。
仙「な、なんで...」
私を見つけた弥苫は、虫取り網を放り投げて遠くから手を振ってやってきた。
放り投げた網を、悲しそうに竹谷が拾った。
『仙蔵〜!いや〜最近夕方になるとトンボが多くてつい採りたくなるだろ?』
仙「ならん。」
『じゃあ、今から夕飯食べに行こう〜!』
こいつはたまに天然だ。
そして冷たい返しにも動じない。
仙「弥苫、さっきはすまなかったな。」
『え?なんのこと?』
全然気にしてなかったー。
仙「いや、なんでもない...。私はB定食にする。」
『じゃあ私も、B定食〜!』
仙「真似するなよ。」
『いいじゃん、私もそれがいいって思ってたんだよ!』
仙「まったく...。」
私はおばちゃんから、夕飯のB定食をもらって席に着いた。
『おばちゃん、B定食まだ〜?』
おばちゃん「あぁ、あんたの今日の夕飯はこれだよ!」
『え。』
弥苫の持ったおぼんに置かれたのは、大きなどんぶり鉢に野菜がたくさん乗った野菜丼。
おばちゃん「野菜たくさんあまっちゃって、あんたがこれを流行らせてくれると助かるのよ〜!
お残しは絶対に許しまへんで!!」
『そ、そんなぁ...!?』
乱「...おばちゃん、僕A定食。」
き「僕はB定食。」
し「僕はA定食とB定食の大盛り〜...。」
どうやら、弥苫の野菜丼は流行らなそうだ。
今日の夕飯のB定食も、うまそうだ。
仙「いただきます!」
『なんでこうなんのぉ...?』
♯ ○ ♯ ○