仙蔵のモヤモヤの段
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いつのまにか、本当にスヤスヤ寝てしまっていたようだ。
気がつけば空もオレンジ色に染まっている。
そして、私の体には毛布がかかっていた。
ふて寝してしまったので、毛布なんか用意して寝てないはずだが。
文「やっと起きたか、アホ仙蔵。」
仙「...文次郎。」
なるほど。こいつが毛布をかけてくれたのか。らしくないことをするな。
文「飯食いに行くか?」
仙「今は、そんな気分じゃない。」
文「何かあったのか?俺でよければ聞くぜ?」
仙「......。」
文次郎に話したっていい返事が来るとは思えん。
だが、このままひとりで怒っていたって仕方ないか。
仙「...実は、弥苫のことなんだg」
文「却下だ!!」
は。
文「弥苫は俺が惚れてんだよ。絶対にやらん!」
仙「...お前、何の話をしてるんだ。」
文「弥苫と付き合いたいって話じゃないのか?」
仙「誰があんなやつなんかと...」
文「仙蔵!お前、弥苫をあんなやつ呼ばわりするとは!」
仙「うるさいバカもんじ!話を聞け!!」
私が怒鳴ると、しばらく部屋がシーンとした。
文「じゃあ、何なんだ一体?」
仙「私は...弥苫のおまけなのだろうか。」
文「は。」
仙「弥苫の隣にいると、姉妹みたいだとかニコイチだとか、くノ一がきゃぴきゃぴするし、後輩たちはみんな弥苫の方へ行ってしまって...なんだか悔しいんだ。」
文「姉妹...w ニコイチ...w」
仙「笑うなクソもんじ!!」
文「クソとは何だクソとは!?...まぁ、仙蔵の気持ちはわからんでもないぞ。」
仙「...文次郎、わかるのか?」
文「あぁ、仙蔵なんかいい方だぜ。俺なんか...」
〜文次郎回想シーン〜
弥苫とふたりで歩いていると、五年生が影でひそひそと...
兵「おわぁ〜弥苫先輩って本当肌綺麗〜豆腐みたい〜。」
八「虫で言えば、蝶だな。潮江先輩は、ゴリラ。」
勘「虫じゃないじゃん。」
三「あの二人なら、変装するなら絶対弥苫先輩だな。」
雷「迷い癖のある僕でも、弥苫先輩に決まり〜。」
とか何とか言って、俺のことボロクソ言うし...
仙「ぶっ...w」
乱太郎きり丸しんべヱともなると...
乱「弥苫先輩みたいな優秀な六年生になりたいよねぇ〜!」
き「六年生というより、もはやプロ忍だ。ルックスも技術も天下一品!」
し「弥苫先輩が食べるランチ、美味しそうだもんねぇ〜客寄せパンダってやつ?」
俺のことに触れてもいなかった。
仙「ぶっwww」
〜〜〜〜
文「...というように、弥苫と並んで歩いて、いい事を言われるお前はすごいんだぞ。普通、貶されるか無視されるかだ。」
仙「なるほど。そうだったのか。」
文「お前、弥苫に怒鳴ったんだろ?気にしてるかもしれねぇぞ?仙蔵、お前が謝ってこい。」
仙「...行って来る。すまなかったな、文次郎。」
文「いいってことよ!」
まさか、文次郎の話で納得するとは思わなかったが、話して正解だった。
そうか、あの弥苫と同等に扱われる私は、いい方なのかぁ。
姉妹扱いされるのは少し苦だが、広い心を持って受け止めよう。
♯ ○ ♯ ○