いざ、忍術学園へ!の段
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『あ、仙蔵〜!』
山を降ると、六年い組の立花仙蔵が私を待っていてくれた。
相変わらず涼しい顔で、サラサラヘアーがひらりと靡いている。
六年生の中では仙蔵の実家が私の家から一番近いので、よく一緒に登校するんだ。
仙「遅かったではないか。また利吉さんに止められてたのか?」
『まぁ、そんなとこっ。』
仙「まったく、愛されてるな〜。」
ふたりで忍術学園を歩いていると、よく兄弟と間違えられる。
どっちも長いストレートヘアに、肌も白いから。
昔は私のほうが身長が高かったけど、五年生頃かな?
いつのまにか追い越されていて、今は仙蔵の方が少し背が高い。少しね。
伊「相変わらず似てるね〜おふたりさん。」
留「兄弟というより、姉妹だがな。」
『伊作!留三郎!』
仙「やかましいぞ、留三郎。」
少し歩いたところで、同じ六年は組の善法寺伊作と食満留三郎がいた。
私はふたりと同じは組だということもあり、ふたりとは特に仲が良く、行動するときは一緒のことが多い。
伊「留三郎が、どうしても弥苫と登校したいってうるさくてさ〜待ち伏せしてたんだ〜♪」
留「あ、コラ伊作!!お前、言わない約束だろ!!」
仙「ふん、気持ち悪いやつだ。」
留「お前は黙ってろ!」
ふわふわ笑う天然伊作と、いつも慌てて怒っている留三郎は相変わらずです。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーー
『ん、なんだ?』
留「これは、アレしかないだろ。」
『アレ、か。』
なんだか地震のような地響きがどんどん私たちに近づいてくる。
それは、地面の中から。どんどん、近づいてくる。
どんどん....
小「どんどーーーーん!!!」
伊「うわぁぁあ!!」
伊作の目の前で、アレ、は急に姿を現した。
両手に持つのは苦無。アレの後ろにずっと続いているのは塹壕を掘った跡。
いけいけどんどんの口癖と人間離れした馬鹿力が特徴の、六年ろ組の七松小平太。
小「到着ー!!」
長「...もそ。行き過ぎだ。」
『小平太!長次も!』
小平太の後ろで、塹壕の中からひょっこりと顔を出したのは
同じく六年ろ組の中在家長次。無口が取り柄の、沈黙の生き字引。
小「仙蔵、伊作、留三郎!ずるいぞ!私も弥苫と登校したーい!」
長「...もそ。」
小「長次もそう言ってるぞ!」
留「結局考えることはみんな一緒だな(汗)」
伊「弥苫は人気者だねぇ。」
小「あったりまえだ!弥苫に何かあったら大変だ!」
仙「私がついているんだ。お前たちが来ることはなかった。」
留「なんだと仙蔵?やる気か?」
仙「上等だ。」
小「喧嘩か?私も混ぜろ〜!」
伊「ちょっと!やめなよみんな!」
文「コラーーーー!!!俺を差し置いて喧嘩など許さん!俺もギンギンに戦うぞ!!」
留「お前はどっから湧いて出たっ!!」
いつの間にか、六年い組のギンギンに忍者している潮江文次郎まで加わり、あっという間に六年生勢揃いしちゃった。
わっちゃわっちゃと喧嘩しちゃってるし、みんな。
伊作は慌ててるけど長次は腕を組んで喧嘩を眺めてる。
『なんでこんなことに...(汗)』
伊「君のせいだよ、お姫様...。」
長「もそ。」
♯ ○ ♯ ○