いざ、忍術学園へ!の段
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ここは、秘境にある氷ノ山。
山奥には、小さな家がある。
眩しい朝日が木々を照らした。鳥の鳴き声と風に揺れる木々の音。
これが、私がたまに帰る家に、朝が来た合図。
『ふぁ〜。』
大きなあくびをして暖かいお布団から体を起こした。
利「おはよう、弥苫。」
『うぁっ!利吉兄さん!?』
お布団のすぐ隣に、私がお世話になっている三つ年上の、兄、山田利吉がいた。
兄と言っているけど実際、私はただの居候なので血の繋がりは全くありません。
私は、忍術学園六年は組の朝霧弥苫です。
戦で家族を亡くし、ここ、山田家へ居候しています。
今まで忍術学園がお休みで、山田家へいましたが
今日から新学期なので、はりきって忍術学園へ向かう準備をします!
あ、ちなみに、私は女なんですが、くノ一教室の生徒ではありません。
実は、男装して学園に通っております。
だから、この家にいる時は基本女の子の格好をしているけど、
今日はばっちり、髪を高い位置に結って、袴を着て、学園へ出発します。
利「弥苫、もういっちゃうんだな...。」
『利吉兄さんは、もうお仕事終えたのですか?』
利「いや、最後に弥苫の顔が見たかったから抜け出してきちゃった!」
『もう、ダメじゃないですか!』
利吉兄さん、こういうとこあるんだよね。
かわいがってくれるのはすごくありがたいんだけど...。
それから、利吉兄さんとお母様のご飯を食べて、お父様、山田伝蔵のいる忍術学園へ出発する。
お父様は、仕事が忙しいと言ってうちにはあまり帰らないから...。
お父様とお母様は、私が小さい頃に村の戦に巻き込まれて家族を亡くした際に、保護してくれた大切な家族。
血の繋がりなんて、関係ないのです。
あ、でも忍術学園でお父様は禁句。絶対山田先生って言わないと、怒られちゃう。
利「では、弥苫。体には気をつけてな。」
母「無理はしないでね。お父様によろしくね。」
利「あ、父上に洗濯を頼まれても、しちゃダメだからな!」
『はい、わかりました。』
利「野外実習で学園を出る時は危険が沢山潜んでいるから、よ〜く注意しろよ?」
『はい。』
利「それから!夜、寝るときは絶対に他の六年生を部屋に入れてないけないぞ!」
『そんなことしないから...。』
母「利吉、もうそのくらいにしなさい。」
利「でも母上...やっぱり私が学園まで送りに...」
『利吉兄さん、私は忍術学園の最上級生です!もう、子供じゃないんだから!』
利「そんなぁ〜(´・ω・`)」
母「まぁ、利吉ったら♪」
『では、行ってまいります!』
私は、お母様と利吉兄さんに別れを告げて、山を降り始めた。
女として過ごすのも今日で終わり、気を引き締めて
私はまた、男として、忍術学園を目指すのでした。
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