男なのに!の段
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忍術学園の中は、スリルとサスペンスで溢れている...。
僕は一年ろ組の鶴町伏木蔵です。
今僕は、医務室にいます。
保険委員の当番で、善法寺伊作保険委員会委員長と一緒に、薬草のすり潰しを行なっています。
伊「これが結構重労働だよね〜伏木蔵、大丈夫?」
伏「はい。今日は怪我人もほとんどいなかったし、この薬草は匂いがそんなにキツくないので大丈夫そうです。」
伊「もう少しで薬壺がいっぱいになるから、頑張ろうね。」
伏「はい!」
伊作先輩と薬草のすり潰しの歌を歌いながら薬研をコロコロと転がしていると、医務室の扉が開いた。
『伊作、すまないが手当をしてくれないか?』
伊「弥苫!どうしたの!?どこを怪我したの?頭でも痛い?熱ある?」
『ちょっと、伊作うるさい(汗)』
医務室にきたのは、伊作先輩と同じ、六年は組の朝霧弥苫先輩でした。
伊作先輩、同じ六年は組の仲間だということもあり、必要以上に心配しておられる。
なんだかじーんときちゃう。
『実は、どん兵衛が校庭でチョウチョを追いかけている時、頭を壁にぶつけてしまって...。
コブができちゃったから、すまないが、塗り薬と絆創膏を貼ってくれないか?』
伏「どん兵衛?」
伊「伏木蔵は初めて見たの?弥苫が飼っている猫だよ。」
へぇ、弥苫先輩って猫を飼っているのか。
茶色のトラ猫さん。すごく可愛いけど、今は怪我をしていて少しシュンとしている。
伊作先輩が薬草のすり潰しを中断して、塗り薬の入った薬壺を探しに薬棚の方へ向かった。
『今日は伏木蔵が当番なんだね〜。』
伏「は、はい!」
弥苫先輩ってなんだか緊張しちゃうな〜。
伊作先輩と同じく後輩みんなに優しいけど、
どことなくミステリアスな雰囲気とクールな性格で、他の六年生にないものを持っていて、魅力的なんだぁ。
伊「すまない弥苫、塗り薬はあるんだけど、絆創膏を切らしてしまってるみたい。
だから、怪我したところを保護するのに、頭巾を被せてもいいかな?」
薬箱の絆創膏が切れていたみたいで、伊作先輩が持ってきたのは、塗り薬が入った薬壺と、忍たま六年生の制服カラーの頭巾だ。
頭巾といっても少し小さく切ってある布切れって感じ。
伊「僕の頭巾だったんだけど、喜八郎の穴に落ちた時に破れちゃってねぇ〜。
破れた部分を補修して綺麗に洗って、包帯の代わりにしようと思ってとっておいたんだよ。」
伊作先輩は、弥苫先輩の抱えるどん兵衛のコブに塗り薬を塗った。
ど「んにゃぅ!!」
伊「いったぁーい!」
『わ!伊作ごめん〜!』
薬が染みたのか、どん兵衛が伊作先輩を引っ掻いてしまった。
これは、後で僕が手当てしなくては...(汗)
♯ ○ ♯ ○