六年生と一年は組の段 中編
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みなさん!
大変です。
私、六年は組の朝霧弥苫は、一年は組の猪名寺乱太郎とペアになってピクニックに行くことになりました。
楽しいピクニック〜だと思いきや、乱太郎の話によると
裏々山のゴールを目指すまでに様々な罠が仕掛けてあるんだとか。
まぁそんなことは気にせず、食堂のおばちゃんにおにぎりを握ってもらったので私の準備は万端だ!
乱「弥苫先輩〜そんなに荷物背負って大丈夫ですか?」
乱太郎が、私の背負っている黄色い風呂敷を呆れたように見ている。
美味しいおにぎりがたくさん入っているんだよね。
小松田「乱太郎君、弥苫君、早く行かないと君たち一番遅いよ〜?」
正門には事務員の小松田さんがいた。
小松田さんが、入門表と出門表以外の名簿を持っているの珍しいな〜。
確かに名簿を見せてもらうと、私と乱太郎以外みんなのサインが書かれていた。
私たちも名簿にサインを書いて、足早に正門を抜けた。
乱「弥苫先輩、あれ!」
『ちょ、乱太郎はやっぱり足速い...』
急いでください!と乱太郎が急かすから序盤でかなり疲れちゃった。
私、体力はある方なんだけど、
乱太郎が走ってるとなんだか危なっかしくて変なとこまで気にしちゃうんだよね。
保険委員だもんね...(笑)
乱「落とし穴があります!」
乱太郎が指差すところには確かに、誰かが落とし穴にはまった形跡がある。
これ、私誰がはまったかわかっちゃった。
『伊作〜いるんだろ〜?』
伊作「あ〜弥苫!」
伊助「乱太郎〜!」
団蔵「助けてくれ〜!」
案の定、落とし穴を覗いてみると伊作がいた...(汗)
パートナーの団蔵と伊助も落ちていた。
かなり深いぞこりゃ。
伊作「僕たちさっそくここで足止めくらっちゃって〜!みんな助けてくれないんだよ〜!」
伊作が落とし穴の奥深くで一生懸命叫んでる。みんなに素通りされたのか。
『ちょっと待ってろー!縄を降ろすからー!』
私は、荷物から鉤縄をとって、
鉤の部分を丈夫そうな木に引っ掛けて縄を縛り、残った縄を落とし穴の中に下ろした。
乱「弥苫先輩...流石です!」
『へへっ、なんのなんの♪』
伊作も嬉しそうにキラキラした目で穴の下から私を見ている。
伊助と団蔵を先に救出させて、次に伊作を引き上げようとした時...
ブチッ
あー。嫌〜な音がして、うわああああという伊作の声が穴の中で響いた。
私の、丈夫なはずの縄が切れてしまった。
お陰で伊作はその衝撃で全身を打撲してしまって動けなくなってしまった。
不運だ。うん。
伊作「あいたたた...弥苫〜どうやら僕はいけないから、ふたりを一緒に連れて行ってくれないか〜?」
『それはいいが、伊作はどうするんだ〜?』
伊作「僕のことはいいから、ふたりを頼むー!」
『...伊作らしいな。わかったよー!』
手当をしたいという乱太郎の言い分も断った伊作には悪いが、伊助と団蔵を連れて先に進むことにした。
団蔵「弥苫先輩、ありがとうございます!それにしても、
しょっぱながら落とし穴に落ちるなんて、さすが伊作先輩ですね。」
『団蔵、それ褒めてないぞ...』
伊助「弥苫先輩...」
『どうした伊助?』
伊助「僕、さっき落とし穴にはまって土まみれになってしまって...力が出ません!」
『お前、ア○パ○マンみたいなこと言うんだなw』
その後、団蔵と伊助の服についた汚れをよーく落としてあげて
おにぎりをひとつずつ与えると元気を取り戻したので先へ進んだ。
♯ ○ ♯ ○