六年生と一年は組の段 前編
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カーーーン
土「今日の授業はここまでー。」
ありがとうございましたー
ここは、一年は組の教室。
授業終わりの合図の鐘が響き、土井先生は教室を去った。
放課後何して遊ぼうか、とか、委員会活動がどうとか
一年は組のみんなは今日も相変わらず元気です。
あ、申し遅れましたが、私は一年は組の猪名寺乱太郎です。
一応、私主人公なんだけど...出番来るの遅いよー!
まぁそんなこと言っても仕方ないのですが...
今日は私ときり丸としんべヱは掃除当番。
もう、きりちゃんたちったらまた黒板消しで遊んでるー!
『こんにちはー、庄ちゃんいる?』
き「あ、六年生の朝霧弥苫先輩!」
し「庄左ヱ門でしたら、伊助と一緒に部屋へ戻りましたけど。」
『そうか、行ってみるよありがとう。』
き「いってらっしゃーい!」
『あ、きりちゃん、しんべヱ?』
きし「「はい??」」
『黒板消しで遊ぶと、土井先生に叱られるぞ。』
き「怒られるの慣れてますからー!」
し「そうそう!」
『そういう問題じゃないだろまったく!ちゃんと掃除しろよー。』
そう言って一年は組の教室を出て行ったのは、
六年は組の学級委員会委員長の朝霧弥苫先輩。
成績優秀で頼れる最上級生。後輩からの支持は六年生一の人気者。
きっと庄左ヱ門から一年は組の学級日誌を貰いにきたんだろうな。
き「乱太郎?」
乱「...へ?」
し「どうしたの?さっきから黙っちゃって。」
乱「あれ?そうだったかな?」
ははっ!
どうやらここで喋っちゃってたから全然話してなかったみたい。
でも、私ちょっと気になることがあるんです。
乱「ねぇ、ふたりとも、どうしてあの六年生の朝霧弥苫先輩と仲がいいの?」
し「え?どうしてって?」
き「なんでまたそんなこと聞くんだ?」
乱「だって...私朝霧弥苫先輩と話したことあまりなくて。
接点がないから、見かけてもご挨拶くらいしかできないんだ。
でも、さっきはふたりとも仲良さげに喋ってたでしょ?」
き「それで、乱太郎は黙ってたんだな。」
し「弥苫先輩は、他の六年生と比べたら断然接しやすい先輩だと思うよ!」
乱「なんだか緊張しちゃって...ふたりが羨ましい!
どうしてふたりは委員会も一緒じゃないのに弥苫先輩と仲がいいの?」
き「俺は、たまに弥苫先輩とアルバイトに行ってる。
この前はバイトの相談受けたから、大木先生の畑に一緒に手伝いに行ったぜ?」
し「僕は、いつも馬借便で届くリンスを弥苫先輩に分けてあげたことがあって、
それから、おいるっていうものを一緒に注文してくれって頼まれてるの。
だから、それが届くと、六年生の忍たま長屋まで届けに行くんだ〜。
お駄賃と一緒にアメとかおせんべいくれるの!」
き「おいるって、何だ?」
乱「オイルっていうのは、たぶん肌に塗るものだよ。
肌が乾燥しないように保護するものだって伊作先輩が教えてくれた。
医務室にもあるんだけど、なんでそんなもの注文するんだろう?」
し「僕もどう使うかは知らないけど、届けるとすごく嬉しそうだよ。」
き「肌を保護?なんか女みたいだな〜。」
し「どことな〜く、立花先輩とか、弥苫先輩は特に、
男であろうが髪はサラサラストレートだし肌は白いし、そういうとこ気を遣ってそうだよね。」
き「まぁ確かにな。」
ふたりとも感心しちゃって〜...でもしんべヱの考えには納得かも。
きりちゃんとしんべヱ、私よりも弥苫先輩のこと詳しいし感心を持ってる。
いや、私は関心がないわけじゃないんだ!
ただただ、どう接していいかわからないんだよ〜!
何かきっかけさえあれば、お近づきになれるのに。
あ、ていうかなんか恋してるみたいじゃん私!?
違います違います!第一、弥苫先輩は頼もしい尊敬する先輩。
私とも是非、仲良くしてほしいって思ってるだけなんです!
乱「ふたりが羨まし〜!」
「ふぅーむ、なるほど...」
あれ?今なんか、教室の隅に誰かいたような...?
♯ ○ ♯ ○