久々の大木雅之助先生の段
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大「わーっははは!!!そうか、お前は朝霧弥苫だったのか!!」
『先生、ひどいじゃないですか。忘れるなんて。』
大「いやーすまんすまん!すっかり成長しきって、大人っぽくなったな、弥苫!」
『一応、最上級生ですから。』
ちょうど時間もお昼だったので、畑の手伝いをする前に
私たちは、さっき煮えた筑前煮とご飯を頂くことになった。
どうやら、大木先生は随分会ってない私の成長っぷりに誰かわからなくなっていたそうだ。
それで今やっと、必死に私です!私です!って説明したところで大木先生は気づいたってわけ。
き「大木先生は一年生の頃の弥苫先輩の担任だったんですか!」
大「そうだぞ。弥苫は留三郎とよくケンカしててな〜伊作が泣きながら俺のところに来てたもんだ。
せんせ〜い、ふたりを止めてくださぁ〜い!ってな!」
『伊作は昔から、私たちのケンカに巻き込まれて、不運なやつでしたよねぇ〜。』
大「そのやんちゃな弥苫が、ここまで落ち着いて成長するなんてなぁ〜。」
き「へぇ〜弥苫先輩ってやんちゃだったんすね。今じゃ考えられないや。」
私ってそんなにやんちゃだったかな?
確かに、留三郎とはよくケンカしてたけど、四年生頃に私が女だって知って、ケンカはまったくしなくなった。
それ以来かな、留三郎が文次郎とかなり張り合うようになったのは。
そんな他愛もない話をしながら昼飯を食べ終えて、私たち三人は畑仕事へ向かった。
畑いっぱいにラッキョがなっていて三人で収穫するにも大変な作業。
『大木先生はさ、野村先生と仲が悪いの、きり丸も知ってるだろ?』
き「そりゃぁよーく存じてますよ。」
『大木先生、こうやってラッキョ育ててるのも、野村先生の嫌がる顔が見たくて作ってるんだろうね〜。』
き「ラッキョだけじゃなくネギまで育てちゃって、こりないですよね〜。」
大「お前らー!!口じゃなくて手を動かせー!!!」
き「『は、はぃ!!(汗)』」
一年生の時、授業中に隣の席の伊作とこういう風にお話しして怒られたっけな〜。
そんなことを考え込みながら一生懸命ラッキョの収穫を続けた。
土まみれ汗だく。日差しもカンカン照り。
見渡す限りラッキョがなってる。
先生、本当に相変わらずだよ〜。
大「おい弥苫?」
『はい?』
大「お前、身体が細すぎるが、ちゃんと食べているのか?」
『食べてますよ!食堂のおばちゃんの料理美味しいし!』
大木先生は、首を傾げて、私の方へずかずかと歩み寄った。
ちょ、先生?なんだか近すぎますよ?
大「...しばらく会ってないと思えば、こんなに女性らしくなってるじゃないか。よくバレてないな。」
『いやだな〜先生、仙蔵もこんな感じです!』
はぁ、とため息をつくと、先生は私の両肩をぼんっと両手で包んだ。
大「無理はするなよ!先生はいつだってお前の味方だ!ド根性で、いろんなことを乗り越えるんだー!!」
『は、はい!』
先生、なんでそういう話になったのかな?
でも、先生は先生なりに私のこと心配してるんだろうな。
先生の不器用さが伝わって来てなんだか嬉しい。
大「さぁ、ラッキョの収穫だ!!どんどん取れよ!!」
『は〜い。』
少し照れ隠しをしたような大木先生。
大きな声出しちゃって、向こうのきり丸もビックリしてるよ。
『...それにしても、多いよ〜。』
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