先生と生徒の段
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夕食を終えた頃の、ある晩のこと。
明日から忍術学園は数日間の連休。
大半の生徒は実家へ帰った。
『事務室から、生徒人数分のプリント持ってきましたー!』
土「すまない、弥苫君。」
私は忍術学園一年は組の教科担当、土井半助。
生徒である弥苫君は、今からは組のテスト問題の作成を手伝ってくれる。
『今日は静かですね〜。』
土「いつもは連中が騒がしいが、残ってるやつはいないしな。」
『そういえば、きり丸は?』
土「きり丸はもう寝たよ。
明日早くにここを出て、家の近くでアルバイトするからひとりで帰るんだそうだ。」
『頼もしいですね。』
土「たまに押し付けられるがな...。」
弥苫君は筆と墨を取り、私が予め作成していた問題文を
プリントに丁寧に書き込んでいく。
土「すごく字が綺麗だな。」
『仙蔵には負けますよ〜。』
土「指先も綺麗、上品に育ったな。」
『何ですか土井先生急に〜?』
クスクス笑っている弥苫君の手はさらさらと私の字を写していく。
なんだかずっと見ていたくなるような、綺麗な筆使いに思わずうっとりした。
『...土井先生?手が止まってますよ?』
土「え?...あ、すまんすまん。」
『ちょっと、私全部はしませんからね〜?』
ぷくっと頬を膨らませてぶつぶつ言う弥苫君はすごくかわいい。
黙って座って字を書いてると、大人しいお嬢さんって感じだが
喋るとふわふわしていながらもしっかりとした立派な子だ。
『土井先生って、私との接し方が、小さい頃と比べるとかなり変わりましたよね。』
土「ん?そうか?」
『前の方が、よく構ってくれたような...。』
土「ん〜。」
私はしばらく考え込んだ。
ちょっと思い出してみよう、四年ほど前のことを。
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