利吉の心配ごとの段
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土井先生の言う通り、次の鐘が鳴ったので六年生の教室へ向かった。
ガラガラ、と戸を開くと、弥苫、留三郎君、伊作君が一斉に振り向いた。
『利吉兄さん!!』
ぱぁああと弥苫の顔が晴れて、私に勢いよく飛び込んで来た。
男といるのに、すごくいい匂いで柔らかい髪。天使だ!
利「弥苫、元気そうで何よりだ。」
『元気だよ!兄さんは、仕事の合間なの?』
利「あぁ。弥苫、ちょっと頼みたいことがあるんだ。」
『頼みごと?』
利「母上から、父上が長く家に帰っていないので
次の休みは必ず帰るように言ってくれと強く頼まれてるんだ。
今から説得しに行くのだが、弥苫も来てくれ。」
『うん、いいよ!行こっ♪』
弥苫が私の腕を引っ張ったので少しよろけた。うーむ、力はかなりついてきたようだな。
留三郎君と伊作君がなんだか恨めしそうな目で私を見ていたので、慌てて手を振って教室を去った。
伊「利吉さんといる弥苫って、一気に声高くなるよね。」
留「ふぅーむ。ああいう風に接してくれてもいいのにな...。」
♯ ○ ♯ ○