ツノ太郎VS恋愛アレルギー監督生
貴方のお名前
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今日私はサバナクローに遊びに来ていた。
オンボロ寮では肌寒いこの季節も、サバナクローでは一年中変わらない気候を保っている。
元の世界 とはまた違う、からりとした空気。ジリと肌を差す日差しも寮内に入ってしまえば、意外にもなんてことは無い。特に水が湧き出ている談話室は涼しく過ごしやすい。
サバナクローにはたまにグリムを連れて遊びに来ている(今日はいないが)。サバナクロー寮内なら、生徒に絡まれることない。
レオナさんの統治するこの寮で、顔見知りの私 に乱暴をするという愚か者はまずいないからだ。
レオナさんに一応挨拶しておこうと、レオナさんの部屋に向かおうとしていたのだが、途中でばったりとはちあわせた。
「……トカゲ臭い」
「トカゲ…?」
邂逅そうそうレオナさんに嫌な顔をされてしまった。トカゲ臭いという謎の言葉に私は首を傾げる。
「お前ディアソムニアのヤツらとつるんでるのか」
「ディアソムニア…あぁ黄緑のタイの……そういえばツノ太郎が黄緑色のタイをしてた気がする」
「ツノ太郎?」
レオナさんもツノ太郎の名前ではピンと来ないらしく。可愛らしいあだ名とは違って本人が迫力のある美形だからだろうか?
「名前を知らないって言ったら笑われて、好きに呼べって言われたのでツノ太郎って呼んでます。おっきいツノが生えてる人なんですけど、レオナさんを知ってましたよ。」
私は身振り手振りでツノを表現すると、レオナさんは合致する人物を思い浮かべたのか豪快に笑い飛ばした。
「ハハハッ!傑作だぜ!アイツに似合いのちゃちな呼び名じゃねぇか!」
「えぇ…」
ツノ太郎と同じくらい笑いとばすレオナさん、私は顔をのぞき込む。
「アイツってことは、レオナさんはツノ太郎とお知り合いですか?もしかして仲が良かったりします?」
「ア゛ァ゛?」
「あ、すみません」
本気で嫌な顔をされて、私は反射的に謝ってしまった。シュン…と肩を竦める。どうやら 仲は大変よろしくないらしい。
牙を見せ、グルルと喉を鳴らして威嚇までするものだから、かなり嫌なのだろう。
「今度、アイツと俺が仲がいいなんて事を言ったら、喉元掻っ切られる覚悟をしとけ」
「に、二度と言いません」
ここまで人を露骨に嫌悪する事のなさそうなレオナさんに嫌われてるとは。負の感情というエネルギーを費やすことすら面倒くさがりそうなのに。太郎が一体、何をしたのか気になるところだ。
レオナさんのことを太郎はどう思っているのだろうか?嫌いなのだろうか?この前、レオナさんの話をした時はそんな風には見えなかったのに……いや少しムスッとしていた気がするが。
「お前も懲りずによくここに来るな、それで今日は何をしに来た?」
「ラギー先輩のお手伝いです」
「そりゃご苦労なこって、弱みでも握られたか?」
「いや、全然。むしろ今度お泊まりしたいから、部屋で寝かせてもらおうと思って、先に買収を…」
「……聞き捨てならねぇ言葉が聞こえたが?」
頭を抱えるレオナさん。そういえば、外泊は寮長許可を取らなければ行けないことを忘れていた。
「安全面で言えば、ボロボロで非力な変質者でもぶっ壊せそうなオンボロ寮よりもサバナクローのほうが良さそうですし、外泊したい気分だったので」
「テメェ、この前あんな目にあっておいて懲りてないのか?」
「まさか!懲りてないと言うより、レオナさんを信頼してるんです。まさかレオナさんがいるこの寮の中で、しかもレオナさんと仲のいいラギー先輩のお部屋でお泊まりしてる私に、乱暴働く人がいるとは思えなくて」
「……」
レオナさんは当たり前だが、ラギー先輩もこの寮の中じゃ一目置かれてる人物だ。そんな気狂いはこの学園に絶対いない!!!……とは言いきれないが。
「それに万が一、私が乱暴されたとしても私の責任ですから。それを了承してお泊まりしたと学園長にも私からいいます。私みたいな馬鹿は1回経験しないと、分からないので」
「それを自分ので言うのか?」
「自分だから言えるんです。お泊まり出来たらハッピー、酷い目にあったらそれも経験値ですよ」
「本当に救いようのない馬鹿だ、お前は」
思慮が浅いというか、自己犠牲的と言うか。
呆れられたのか深いため息をつくレオナさん。踵を返すと来た方向へと戻っていく。
「?レオナさん部屋に戻るんですか?なにか用事があって出てきたんじゃないんですか?」
「どーでも良くなった。俺は寝る、付いてくるなよ」
しっぽをゆらゆら揺らしてレオナさんは去っていった。結局、外泊は許されたということでいいのだろうか?
「……すごくカッコイイんだよなぁレオナさん。」
オンボロ寮では肌寒いこの季節も、サバナクローでは一年中変わらない気候を保っている。
サバナクローにはたまにグリムを連れて遊びに来ている(今日はいないが)。サバナクロー寮内なら、生徒に絡まれることない。
レオナさんの統治するこの寮で、顔見知りの
レオナさんに一応挨拶しておこうと、レオナさんの部屋に向かおうとしていたのだが、途中でばったりとはちあわせた。
「……トカゲ臭い」
「トカゲ…?」
邂逅そうそうレオナさんに嫌な顔をされてしまった。トカゲ臭いという謎の言葉に私は首を傾げる。
「お前ディアソムニアのヤツらとつるんでるのか」
「ディアソムニア…あぁ黄緑のタイの……そういえばツノ太郎が黄緑色のタイをしてた気がする」
「ツノ太郎?」
レオナさんもツノ太郎の名前ではピンと来ないらしく。可愛らしいあだ名とは違って本人が迫力のある美形だからだろうか?
「名前を知らないって言ったら笑われて、好きに呼べって言われたのでツノ太郎って呼んでます。おっきいツノが生えてる人なんですけど、レオナさんを知ってましたよ。」
私は身振り手振りでツノを表現すると、レオナさんは合致する人物を思い浮かべたのか豪快に笑い飛ばした。
「ハハハッ!傑作だぜ!アイツに似合いのちゃちな呼び名じゃねぇか!」
「えぇ…」
ツノ太郎と同じくらい笑いとばすレオナさん、私は顔をのぞき込む。
「アイツってことは、レオナさんはツノ太郎とお知り合いですか?もしかして仲が良かったりします?」
「ア゛ァ゛?」
「あ、すみません」
本気で嫌な顔をされて、私は反射的に謝ってしまった。シュン…と肩を竦める。どうやら 仲は大変よろしくないらしい。
牙を見せ、グルルと喉を鳴らして威嚇までするものだから、かなり嫌なのだろう。
「今度、アイツと俺が仲がいいなんて事を言ったら、喉元掻っ切られる覚悟をしとけ」
「に、二度と言いません」
ここまで人を露骨に嫌悪する事のなさそうなレオナさんに嫌われてるとは。負の感情というエネルギーを費やすことすら面倒くさがりそうなのに。太郎が一体、何をしたのか気になるところだ。
レオナさんのことを太郎はどう思っているのだろうか?嫌いなのだろうか?この前、レオナさんの話をした時はそんな風には見えなかったのに……いや少しムスッとしていた気がするが。
「お前も懲りずによくここに来るな、それで今日は何をしに来た?」
「ラギー先輩のお手伝いです」
「そりゃご苦労なこって、弱みでも握られたか?」
「いや、全然。むしろ今度お泊まりしたいから、部屋で寝かせてもらおうと思って、先に買収を…」
「……聞き捨てならねぇ言葉が聞こえたが?」
頭を抱えるレオナさん。そういえば、外泊は寮長許可を取らなければ行けないことを忘れていた。
「安全面で言えば、ボロボロで非力な変質者でもぶっ壊せそうなオンボロ寮よりもサバナクローのほうが良さそうですし、外泊したい気分だったので」
「テメェ、この前あんな目にあっておいて懲りてないのか?」
「まさか!懲りてないと言うより、レオナさんを信頼してるんです。まさかレオナさんがいるこの寮の中で、しかもレオナさんと仲のいいラギー先輩のお部屋でお泊まりしてる私に、乱暴働く人がいるとは思えなくて」
「……」
レオナさんは当たり前だが、ラギー先輩もこの寮の中じゃ一目置かれてる人物だ。そんな気狂いはこの学園に絶対いない!!!……とは言いきれないが。
「それに万が一、私が乱暴されたとしても私の責任ですから。それを了承してお泊まりしたと学園長にも私からいいます。私みたいな馬鹿は1回経験しないと、分からないので」
「それを自分ので言うのか?」
「自分だから言えるんです。お泊まり出来たらハッピー、酷い目にあったらそれも経験値ですよ」
「本当に救いようのない馬鹿だ、お前は」
思慮が浅いというか、自己犠牲的と言うか。
呆れられたのか深いため息をつくレオナさん。踵を返すと来た方向へと戻っていく。
「?レオナさん部屋に戻るんですか?なにか用事があって出てきたんじゃないんですか?」
「どーでも良くなった。俺は寝る、付いてくるなよ」
しっぽをゆらゆら揺らしてレオナさんは去っていった。結局、外泊は許されたということでいいのだろうか?
「……すごくカッコイイんだよなぁレオナさん。」