140SS

君と別れるなら、夏がいい

2026/09/17 11:14
まっさらな部屋で眠った。「この部屋のカーテンだけ買うのを忘れちゃったんだ」申し訳なさそうに小宮くんは言った。新しい家の匂い、夜の青さ、窓から差し込む月あかり。ここでの新しい始まりと、いつか来る終わりを同じように数える。それは俺の悪い癖だ。いつかの夏、道を違えたどしゃぶりの雨の日を思い浮かべた。

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