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ショートショート

ショート1

金の斧銀の斧

「セブ~♪」

ああ、うっとおしい。僕は新しい本を読みたいのに。

「セブってば~!待ってよ~!」

待たん。

「えい!」

!?抱きつくな!ああ!うっとおしい!

ードボーン!!

やってしまった。撥ね除けるだけのつもりが見事に池にダイブだ。まあ、いい。

『お待ちなさい』

なんだ?池から女が出てきたぞ。これはあれか?あなたが落としたのは金の斧ですか?銀の斧ですか?それとも・・・っていうあれか?めんどくさいな。僕は忙しいのに。

『あなたが落としたのは』

やはりそうか。

『金の小野ですか?』

誰だそれは。

『銀の小野ですか?』

・・・・・・。

『それともジェームズ・ポッターですか?』

「セブ~!」

困った。
困ったぞ。

「ちょっ!何悩んでんの!」

ここでジェームズだと言ったら、確か金と銀のあれが付いてくるんだったな。
正直者か・・・。嘘つきはよくない。正しくない。僕は真っすぐに生きるぞ。

「金の小野です。」

「マジで!?」



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