ショートショート
ショート2
黒猫とタンゴ
「セブルスのせいだよ!」
ジェームズがセブルスの前に座って詰め寄った。
「…何がだ?」
本から目を上げずにセブルスが答えた。
「ダンスパーティーで誰もゲットできない」
ー…ゲットしようとしていたのか…。
「おまけにみんな、僕とセブルスが踊るのを期待している」
ー…なんて迷惑な…。
セブルスが本から目を上げてジェームズを見た。
「断る」
「え?まだ何も言ってないよ」
「言わなくても分かる」
セブルスはまた本に目を落とした。立ち去りたいが、これから合同授業とあっては教室を出てゆくのもままならない。
「セ~ブ♪僕と踊ろ?」
ジェームズがにっこりと言った。
セブルスの眉が上がった。
「ポッター殿、ダンスパーティというものは、男女礼装で然るべきもの。あいにく僕は男だ。男二人がダンスをするのは礼儀に反する」
ジェームズは諦めない。
「大丈夫、君用のドレスを用意した」
セブルスはとっくにそう来ると思っていたらしく「じゃあ、貴様が着るんだな」と言い、軽く受け流した。
ジェームズの目が光った。
「うん、そうする!そうしたら踊ってくれるってことだね!」
セブルスは唖然としてジェームズを見た。そばでやりとりを聞いていたシリウスとリーマスがびっくり仰天した。
「ジェームズ!頼む!やめてくれ!!」
シリウスが必死で止める。リーマスも珍しく真っ青になっていた。
「そうだよジェームズ!!僕は見たくないよ!!」
ジェームズは不敵な笑みを浮かべた。
「グリフィンドールは勇気ある者が集う組だ」
「違うから、それ勇気の使い方違うから!!」
リーマスが必死になる。
「スネイプ!頼む、お前が着てくれ!!」
シリウスが叫んだ。
ジェームズは心の中でほくそ笑んだ。
セブルスはめまいを抑えるようにうなだれている。
二人に懇願されるセブルスをピーターだけが哀れむように見つめていた。
黒猫とタンゴ
「セブルスのせいだよ!」
ジェームズがセブルスの前に座って詰め寄った。
「…何がだ?」
本から目を上げずにセブルスが答えた。
「ダンスパーティーで誰もゲットできない」
ー…ゲットしようとしていたのか…。
「おまけにみんな、僕とセブルスが踊るのを期待している」
ー…なんて迷惑な…。
セブルスが本から目を上げてジェームズを見た。
「断る」
「え?まだ何も言ってないよ」
「言わなくても分かる」
セブルスはまた本に目を落とした。立ち去りたいが、これから合同授業とあっては教室を出てゆくのもままならない。
「セ~ブ♪僕と踊ろ?」
ジェームズがにっこりと言った。
セブルスの眉が上がった。
「ポッター殿、ダンスパーティというものは、男女礼装で然るべきもの。あいにく僕は男だ。男二人がダンスをするのは礼儀に反する」
ジェームズは諦めない。
「大丈夫、君用のドレスを用意した」
セブルスはとっくにそう来ると思っていたらしく「じゃあ、貴様が着るんだな」と言い、軽く受け流した。
ジェームズの目が光った。
「うん、そうする!そうしたら踊ってくれるってことだね!」
セブルスは唖然としてジェームズを見た。そばでやりとりを聞いていたシリウスとリーマスがびっくり仰天した。
「ジェームズ!頼む!やめてくれ!!」
シリウスが必死で止める。リーマスも珍しく真っ青になっていた。
「そうだよジェームズ!!僕は見たくないよ!!」
ジェームズは不敵な笑みを浮かべた。
「グリフィンドールは勇気ある者が集う組だ」
「違うから、それ勇気の使い方違うから!!」
リーマスが必死になる。
「スネイプ!頼む、お前が着てくれ!!」
シリウスが叫んだ。
ジェームズは心の中でほくそ笑んだ。
セブルスはめまいを抑えるようにうなだれている。
二人に懇願されるセブルスをピーターだけが哀れむように見つめていた。