Baby Don't Cry 猫&子世代
「…ん…」
誰かが僕の隣で寝返りを打った。
僕の体がベッドから落ちそうになる。
…そうだ。昨日はセブルスとじゃれて、そのまま寝ちゃったんだ…。
また僕にじゃれついているのかな。
僕は勢いよく起き上がって、隣にいたセブルスに覆いかぶさった。
「……………」
「………貴様…何をやっている…」
おかしいな…なんでスネイプ先生の顔が見えるんだろう…。
「……あれ…?セブルスは?」
うわ、スネイプ先生の眉間にいまだかつてない皺が…。
「……説明したまえポッター…」
え…?説明って…この状況は…。
「えっと、僕、ハリー・ポッターが、セブルス・スネイプ先生をベッドの上で組み敷いています」
うわ~…先生の眉間の皺がこわい。
「あの…昨日まで、僕の隣にセブルスって名乗る男の子がいたんです。それで、てっきり間違えて…っていうか先生、なぜいるんですか?」
こうなったら応戦だ。
「分からん」
負けた。
「すみません…」
「さっさとどかんか」
…あれ?先生にしてはすごく静かだ。
「あ!はい、すみません…」
スネイプ先生は起き上がると、何も言わずに、減点もしないで部屋から出て行った。
「ハリー!!何でスネイプが!!??」
パジャマ姿のロンやアーニー、ネビルが僕のベッドに詰め寄ってきた。