ラブレターバード 全員 ヨシダ、弥ち様合作


「知らないのかね?年に一度のラブレターコンテスト」

「………………」

沈黙が流れた。

ダンブルドアはそれには気付かず、自分の手紙を読み返していた。

「今回は凝ったんじゃよ~募集にあった“想いは羽ばたき”にかけて鳥にしたりとな…じゃが、うっかり逃がしてしまってのう、ピーターに手伝ってもらって探していたんじゃ~」

ホッホッホと嬉しそうに笑う。

「じゃあオレたちのとこに飛んできたのは…?」

「“想い”に吸い寄せられた…」

マルシベールの言葉を繋ぐように、エイブリーが口を開いた。

「飛んできたのかね!?」

ダンブルドアが興味津々な眼差しでエイブリーを見た。

「ええ…ここにいる全員に」

「なるほど!なかなかよいできじゃ!…どうじゃ?君たちも参加してみる気はないかな?」

ダンブルドアは全員の顔を見渡しながら、最後にリーマスに笑いかけた。

「…………ラブレターコンテスト…そうですか…そんなものに僕たちは…」

リーマスのゆっくりしたしゃべり方に、セブルスはその様子を観察した。そして話を切り出させた人選を間違えたことに気が付いた。

リーマスはにこやかな表情を浮かべていた。しかし、杖を握りしめ、その手には青筋が浮いている。


「どうしたんじゃ?」

ダンブルドアはピーターを含めた8人を見て首を傾げた。

8人ほぼ全員が杖を掲げダンブルドアを狙っている。


「ん?…おや…?どうしたんじゃ…?ちょ…待つんじゃ…待っ……」











おわり
弥ち様に捧げます
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