ラブレターバード 全員 ヨシダ、弥ち様合作
「あぁもう、今日もカワイイな僕のセブは」
「ふ、ふざけるな!!いつ僕は貴様の所有物なんかになったんだ…!」
「なに言ってるんだよ~ぅ、僕たち恋人同士じゃないかぁ~」
「い、意味不明だ…!何ワケのわからんことを!!」
「もう~、照れなくていいんだよぅ」
「照れてなどない!いい加減にしろ!!」
喚くだけ喚いてセブルスはジェームズの拘束を振り払った。
羞恥なのか怒りなのかは判別できないが、確かに…彼は赤くなっている。
フン、とわざとらしく鼻を鳴らしてセブルスは教室から出ていった。
「あーあ、素直じゃないなぁ。まったく」
相変わらず、だらしなくにやけながらジェームズは頭の後ろで手を組んでそう言った。
周りの冷たい視線なんかお構いなしである。
セブルスの真っ赤になった顔を思い浮かべながら、本日も彼はにやけっぱなしのことだろう。
今夜はスリザリン寮にでも忍び込んでやろうか…。
彼の頭の中はいつも忙しいのである。
そんな時だった。
セブルスが出て行って開けっ放しだったドアから、何か白いモノが滑り込んできた。
ピンと伸ばされた翼によってか、それは優雅に空中を飛んでいる。
青い瞳を見つけて、ジェームズは鳥かと思った。
それはなんの迷いなくつー、とジェームズの元に降りてきた。
ちょうど目の前で二三度、羽ばたく。
青い目とジェームズのハシバミが合った。
驚いたジェームズが成り行きを見守っていると、突然鳥がクシャリとただの紙になって丸まった。
それはジェームズの手のひらに落ち、しゅるしゅると白い手紙の形になる。
思わずジェームズは辺りを見渡したが、ジェームズ以外そこには誰もいなかった。
「手紙…?」
変わった手紙だなぁ、と内心感心しながら、封を開ける。
すると、
「……あなたが思っている以上に私はあなたを愛しています。
素直に飛び込むことが許されないもどかしさ、それ以上に自分を戒めてしまうこの心に、今こそ終止符を打ちたい。
夜八時に屋上の植物園であなたを待っています……」
差出人の名は無かった。
しかし、ジェームズの唇はにんまりと微笑んだ。
「もー、セブってば!わざわざ手紙なんかにしなくても!直接言ってくれたらいいのに!!」
ポジティブとはつまり、幸せ者のことである。
ハハハ。
思わず笑ってしまうほど、可愛い恋人のことを想うジェームズの胸はこれ以上ないくらい弾むのだった。
_
「ふ、ふざけるな!!いつ僕は貴様の所有物なんかになったんだ…!」
「なに言ってるんだよ~ぅ、僕たち恋人同士じゃないかぁ~」
「い、意味不明だ…!何ワケのわからんことを!!」
「もう~、照れなくていいんだよぅ」
「照れてなどない!いい加減にしろ!!」
喚くだけ喚いてセブルスはジェームズの拘束を振り払った。
羞恥なのか怒りなのかは判別できないが、確かに…彼は赤くなっている。
フン、とわざとらしく鼻を鳴らしてセブルスは教室から出ていった。
「あーあ、素直じゃないなぁ。まったく」
相変わらず、だらしなくにやけながらジェームズは頭の後ろで手を組んでそう言った。
周りの冷たい視線なんかお構いなしである。
セブルスの真っ赤になった顔を思い浮かべながら、本日も彼はにやけっぱなしのことだろう。
今夜はスリザリン寮にでも忍び込んでやろうか…。
彼の頭の中はいつも忙しいのである。
そんな時だった。
セブルスが出て行って開けっ放しだったドアから、何か白いモノが滑り込んできた。
ピンと伸ばされた翼によってか、それは優雅に空中を飛んでいる。
青い瞳を見つけて、ジェームズは鳥かと思った。
それはなんの迷いなくつー、とジェームズの元に降りてきた。
ちょうど目の前で二三度、羽ばたく。
青い目とジェームズのハシバミが合った。
驚いたジェームズが成り行きを見守っていると、突然鳥がクシャリとただの紙になって丸まった。
それはジェームズの手のひらに落ち、しゅるしゅると白い手紙の形になる。
思わずジェームズは辺りを見渡したが、ジェームズ以外そこには誰もいなかった。
「手紙…?」
変わった手紙だなぁ、と内心感心しながら、封を開ける。
すると、
「……あなたが思っている以上に私はあなたを愛しています。
素直に飛び込むことが許されないもどかしさ、それ以上に自分を戒めてしまうこの心に、今こそ終止符を打ちたい。
夜八時に屋上の植物園であなたを待っています……」
差出人の名は無かった。
しかし、ジェームズの唇はにんまりと微笑んだ。
「もー、セブってば!わざわざ手紙なんかにしなくても!直接言ってくれたらいいのに!!」
ポジティブとはつまり、幸せ者のことである。
ハハハ。
思わず笑ってしまうほど、可愛い恋人のことを想うジェームズの胸はこれ以上ないくらい弾むのだった。
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