ラブレターバード 全員 ヨシダ、弥ち様合作
「…………貴様…それは、…自慢…か?」
ぴくん、リーマス反応する。
「ち、ちがうちがうちがうっ!僕は、べ、別に自慢したいわけっ…じゃっ」
「…だったらなんだっていうんだ!」
「いや……その…」
「き、貴様!わざわざ僕を呼び出してただの自慢話を聞かせたかったのか!!」
「ち、ちがう!ちがうって、セブルス誤解だよっ!!…………って……ん?」
必死になっていたリーマスがそこで突然、ぴたりと動きを止めた。
「…今、…君なんだって?」
「な、なに…!?だから、貴様はただの自慢話を…!!」
「そこじゃなくて!その前っ!!」
「え、…わざわざ僕を呼び出し…て…」
「そこだぁぁ!!」
びしっ、と指をさされ、勢い無くしてたじろぐセブルス。
「君、呼び出されて此処に来たの?」
「あ、あぁ…」
「誰に?」
「だ、誰って…貴様なんだろうっ!?」
「僕?僕がいつ君を呼び出したのっ」
「だから今っ!今夜!8時!」
「は、8時だって!?」
はぁはぁ、と肩で息をしているセブルスはそっちのけ、リーマスの脳裏に白い鳥が浮かんだ。
「…もしかして、鳥の手紙…」
「そうだっ、だから貴様がだしたんっ…ぅわっ」
「セブルス!!」
突然両肩に手を置かれセブルスの体がびくんと跳ねた。
「君を呼び出したのは僕じゃない!」
「なにを……今更……ってぅぇえ!?」
「そして僕も呼び出されたんだよ!君と同じ方法で!」
「なにっ!!…ぅ…イタ…!」
驚いた弾みでセブルスは再び足元のサボテンにキックしてしまう。
涙目のセブルスまで注意のいかないリーマスは、ようやく合点がいったという顔をしていた。
「そうか、きっと別に黒幕がいるんだよ!」
「い、痛…ルー…ピン…手、放し…て」
「となると…もしかしたら僕たちの他にもいるかもしれないね…」
「う、…ぅ…ルー…ピン…」
「セブルス!8時になにかおこるよ!」
「……っ…」
「よし!他の人たちを探しに行こうっ…て、あ…れ?どうしたのセブルス」
「う…ぅ…ルーピンの…バカぁっ!!」
あんたなんか大嫌いよ、少女マンガさながらセブルスは泣きながらドームを飛び出して行った。
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