Dear… 赤→蛇(アールシ)
ベージュ色のカーテンが床に着きそうなほど伸びている。
カーテンの向こうにはもう一つ部屋があって、君がいる。
君が微笑みながら椅子に座っている。
朝が来て、目が覚めたとき、もう一つの夢が始まったことを知った。
モリーが朝食を作っている。
温かなスープの匂いと、香ばしい匂い。
私たちの朝のために朝食を作っている。
私はベッドに腰掛け、しばらく壁を見つめた。
「ご飯よ」
モリーの声がする。彼女の少し開いた襟に紅い花びらがいくつも付いている。
私は直視できなかった。
君に付けたかった花びらが。
君に付けたかった場所には重ねられなかった。
「鏡を見て驚いたわ」
モリーは恥ずかしそうに襟を閉めた。
私は謝った。
「あなた、私を抱いているときも謝っていたわ」
モリーは頬を染め、肩をすくめた。
私は、止まらなかったんだ、肌を傷つけたことを謝っていたと言った。
ベージュ色のカーテンが開いている。
向こうには家庭菜園が広がっていた。
愛している。
君だけを愛しているよ。
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