罪と罰と幸せと 鹿猫


☆おまけ☆


シリウスとリーマスは目の下にくまを作り、額を寄せ合っている。

「リーマス、お前が考えた名からだ」

「うん。ビター、ミルク、ハーシー、チロル、ルック」

「チョコレートから頭を離せ」

「シリウスは?」

「ああ…フーバー、ラッシー、パトラッシュ、トト…」

「犬から頭を離せ」

「……」

「名前なんだからさ、願いを込めようよ!」

「じゃあお前からだ」

「ビル(ビル・ゲイツ長者番付第一位)カルロス(第二位)ウォーレン(第三位)イングヴァル、ラクシュミ、シェルドン」

「お前はどんだけ大富豪に憧れてんだ?」

「じゃあシリウス」

「アルベルト(アルベルト・アインシュタイン)ジョン(ジョン・ネイピア数学者)アイザック(アイザック・ニュートン)」

「バカじゃないの」

「馬鹿で悪かったな」

「すねないでよ。あのセブの子だから、頭はいいさ」

「じゃあ…イスカンダル(架空の惑星/宇宙戦艦ヤマト)」

「ひねればいいってもんじゃないでしょ、バスター(バスター・キートン/コメディアン)チャーリー(チャーリー・チャップリン)とか」

「お前は何を狙ってんだ?」

次の日。
セブルスは、髪をボサボサにしやつれきった二人が提出した名前リストに目を通した。

「却下…却下…却下…!却下!貴様ら本当に考えてきたのか!?」

「考えてきたさ」

「今なら世界中の名前を言えるぜ」

二人はフワフワと笑った。

「ジェームズどうする?」

「うん、これで決めよう」

「ダーツか!?」

「いいの!?それで!?」






おわり。
涼葉様に捧げます
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