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拍手御礼集

セブルスVSシリウス
(セブルスがシリウスに聞くリーマスについて)


二人はすでに戦闘態勢だった。
ピーターは恐る恐る距離を取りながら、シリウスとセブルスが睨みあっているのを見つめていた。
その傍らにジェームズとリーマスが楽しそうに、けれども念のため杖を持って見守っている。

「で?俺に何?」

シリウスが睨みながら聞く。

「貴様に用はない。僕は自分の義務を果たすだけだ」

セブルスが見下すように言った。

「え~、早くも雲行きが怪しいですねえ…」

リーマスがジェームズに耳打ちした。

「まあ、予想はしていましたからねえ。闘魚を同じ水槽に入れてしまったようなものですから」とジェームズ。

「じゃあ、さっさとしろよ根暗」

シリウスが言い放つ。

「ほお~貴様にしては珍しく画数の多い単語が出るじゃないか。まあいい。僕が聞かなきゃいけないのは、貴様のような馬鹿がなぜルーピンと付き合っているのかだ」

セブルスが口元だけに笑みを浮かべた。

「はあ!?てめえさてはリーマスに気があるのか!!」

シリウスが腰を浮かす。セブルスの眉間に皺が増え、眉が上がった。

「馬鹿が!貴様のその短絡思考に教えてやろう、僕が愛しているのはジェームズ・ポッターただ一人だ!」

セブルスがシリウスを睨みつけた。
シリウスはどっかりと腰を下ろした。二人は尚も睨みあっている。

「あ…あの、今かなり爆弾発言が出ましたね」

リーマスが呆気にとられて言った。

「しかも本人は全く自覚ナシです」

そう言うとリーマスはジェームズを見た。
ジェームズは頬を染めながら目をうるうるさせている。

「リーマスは…」

シリウスが頭を掻きながら言った。

「俺みたいに馬鹿じゃなくて、賢いし、正義感もあるし、その…可愛いんだ…」

シリウスがにわかに頬を染めた。セブルスもつられて顔が赤くなった。

「貴様…恥ずかし気もなく…」

そう言うとくすりと笑った。
シリウスは反撃することも忘れてセブルスの笑顔を呆然と見つめた。
おそらく、いやシリウスが初めて見たセブルスの笑顔だった。

「予想もしていませんでしたね」

どこからともなくピーターが現れて言った。

「僕たちは世界一の幸せ者だねジェームズ?」

リーマスがジェームズに笑いかけた。ジェームズは激しく首を縦に振った。


「え~提供は幸せすぎて血糖値を測らせてあげたいリーマス・ルーピンと」

「セブルスを世界一愛しているジェームズ・ポッターがお送りしました」
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