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拍手御礼集

シリウスVSジェームズ
(シリウスがジェームズに聞くセブルスについて)


シリウスは雑誌から目を離さずにジェームズに聞いた。

「なあ…スニベリーの何がいいんだ?」

雑誌から目を離さないのはひとえにそれが半ば真剣だからで…。

「ん?」

ジェームズはとたんに目を輝かせ、感慨深げに宙を見つめた。
リーマスはピーターに目くばせした。
ジェームズはポツリと言った。

「風が吹いたんだ」

リーマスとピーターが誰に聞こえるでもなく言った。

「おーっとポッター選手、風が吹いたんだ発言出ました~」とリーマス。

「ん~これはダンブルドア並みの発言力ですよ。シリウスが雑誌を見るのをやめました」とピーター。

ジェームズが続ける。

「セブルスが窓の外を見てたんだ。そしたら風が吹いてさ、あの黒髪から顔が見えたんだよ。それがすっごく綺麗で」

ジェームズは夢見るように言った。
シリウスは唸りながら息を詰まらせた。

「ブラック選手、頭を抱えてしまいました」とピーター。

「あ~どうやら彼には思い当たるふしがあるんじゃないでしょうか?」とリーマス。
口元は笑っているが目は笑っていない。
ジェームズが続ける。

「セブルスはああ見えて優しいんだよ。交換したマフラーを巻いてくれたり、困っているとさりげなく助けてくれたり、でもね、それが遠回しでさ、僕が気付くと照れたりするんだ。シリウス、セブの笑った顔見たことないだろう~?すっごく可愛いんだよ…」

ジェームズはもはや夢の世界だ。

「…聞いた俺が馬鹿だった…」

シリウスはうなだれるように溜息を吐いた。

「ブラック選手自爆ですかね?」とピーター。

「あっけない、あっけなさすぎます。恋人として少々情けないです」とリーマス。

シリウスがリーマスとピーターを一睨みする。

「え~提供は、糖分をこよなく愛するリーマス・ルーピンと」

「空気を読んだら世界一のピーター・ぺティグリューがお送りしました。次回は、僕がリーマスに聞くシリウスの魅力です」
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