拍手御礼集
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「なんで君には効かないのかな…?」
ジェームズが腕を組みセブルスの瞳を見下ろした。
セブルスはとっさに目を逸らせ、立ち上がった。
その細腰をすばやく捕まえ、抱き締める。
「離せジェームズ」
上ずった声にジェームズはにんまりと笑った。
「もしかして効いてる?」
セブルスは背筋をなぞられ、身震いしたが、急に真面目な顔になった。
「僕には効かない」
ジェームズの淡い茶色の瞳を見下ろして言い放った。
あまりにはっきりと言われ、ジェームズが呆気にとられる。
「…そう…」
セブルスの体をきつく抱き寄せ、胸に顔を埋めた。
セブルスが小さな声を出した。
「…僕には催淫剤なんて必要ない…」
小さな呟きにジェームズは勢いよく体を離し、夢中でキスを贈った。
セブルスが赤面し、抗議したが、それもまたジェームズの喜びに拍車をかけた。
END