第三章 この気持ちを
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
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「……いや…………お前……は?」
状況を理解できていないであろう伏黒君は、
戸惑ったようにうわ言を呟く。
「えっと、今起きた。
ごめん嘘。ほんとは伏黒君が来るちょっと前に……」
それだけで察したらしい。
伏黒君はガタッと椅子から立ち上がると、呆然とした顔でこちらを見た。
「起きてた…………のか?
……………………なら、さっきの言葉も……」
だんだんと青くなっていく伏黒君の顔に罪悪感が募っていき、慌てて弁解した。
「あの!ちゃんと体力は回復したし!
巻き込んじゃってごめんなさい!!
狸寝入りしてしまったのは、頭が回らなかったからで…「そうじゃなくて」」
必死に弁解していると、言葉を遮って真っ青を通り越し、土色になっている伏黒君がこっちを見た。
「お前……さっきの………………聞いてたのか?」
サッキノ……?さっき……あ。
「あ、えーと。
いっぱい話してたのはびっくりしたけど、
私が一方的に話していたのを聞いてくれていたのは嬉しかったし!
まず、伏黒君がお見舞いに来てくれてたのも嬉しかったよ!!」
言葉を綴っていくたびに土色から赤くなっていく伏黒君の顔。
……色がいっぱい変わるね、カラフルでいいと思うよ。
「……………………………………忘れろ」
半ば吐き出すように言った伏黒君。
その声は若干震えていた。
「いや!いつもあんな感じで話してくれたら嬉しいです!!!」
力一杯にそう言うと、伏黒君は何かを言いかけ、諦めたように溜め息を吐くと、
「……もう帰る」
そう言ってそくさくと早足で扉に向かっていく。
「え、あぁ~もう!?
えっと、迷惑かけちゃってごめんね!
あと、お見舞い来てくれてありがとう!!嬉しかったよ!」
そう背中に投げ掛けると
「お・だ・い・じ・に!!!!」
鬼の形相で振り返った伏黒君にキレ気味に返事を貰えた。
それだけでもう、嬉しかった。
バタン!と激しい音をたてて閉ざされたドアの近くからの伏黒君の溜め息は聞こえないフリをして。