第三章 この気持ちを
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
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「うっ………………お?」
目が覚めると白い天井。
そして微かに匂うツンとした消毒液の匂い。
起きたばかりだと、嗅覚があまり機能してくれない。
「ん~…………」
どうしよう。
いまだ、ベッドに寝転んだまま天井を見上げボーッとする。
寝起きはあまり頭が働かない。
つまり今は動きたくない。
分かるかな?←
硝子さんはいるのかな~
そういえば気配がないな~
出掛けてるのかな~
起きたら色々謝らなくちゃ。
まず一番に五条先生
今ここにいるってことは五条先生が止めてくれたってことだろうし……
伏黒君も巻き込んじゃって……
あぁ、ごめんなさい……
考えれば考えるほど罪悪感が深まっていく思考を強制的にシャットダウンした。
これ以上思うと罪悪感で死んでしまう。
とにかく今は顔を合わせにくい。
もうちょっと、色々考えて、それから…………あ。
徐々に近付いてくる足音、匂い、気配。
間違いない。知ってる。
伏黒君。
ガチャと医務室のドアが開く音がする。
顔を合わせにくい。数秒前の私の考えがよぎる。
とりあいず………………
必殺・寝たふりっ!!
幸い寝ていたときの体制からは動いていなかったのでそのまま目を閉じる。
ジャッと音をたててカーテンが開かれる。
………………これ、思った以上に緊張するなぁ。
今、心臓がバックンバックンいってるよ。
大変だぁ←
「…………まだ、目ぇ覚ましてないんだな」
少し悲しそうな寂しそうな匂いに変わった。
いや、ちがう。
ここに来るまでにも微かにその匂いはもう、すでに漂っていた。
「お前が眠って今日で4日目だ。
お前がぐーすか寝てる間に、俺はお前に追い付くように頑張ってる。
そういえばお前、眠ってたらいつの間にか時間が過ぎてるっていってたよな。
でも、流石にこれは長過ぎじゃないか?」
!!
驚いた、私が一方的に話していたとはいえ、伏黒君は全く聞いていないと思っていたから。
それでも仲良くなりたいから、精一杯話しかけていたのに。
まさか、ちゃんと聞いてくれていたなんて!!
これはもう、友達といっても過言ではないのでは!?
思わず口角が上がりそうになるのを、慌てて制する。
「最近、2年の先輩達と関わる機会が増えたんだ。
やっぱり、呪術師は個性的だな。
先輩達もそんな感じだ。本当に。お前に会いたがってたぞ。
強いって事を五条先生から聞いたらしい。
あの人、ホントにおしゃべりだから……」
…………伏黒君ってこんなに喋ってくれたっけ?
私といるときは無言だったのに……
いや!でもこれは伏黒君が心を開いてくれたということ!!
あと、さっきから……
ものすごく罪悪感が!!!
伏黒君が一文字を発音する度に私の心が痛む!
「お前……いい加減起きろよな。
五条先生もあの人なりに結構心配してるんだぞ。
先輩達も、俺に会うたびに容態を聞いてくる。
自分達で見に行けばいいじゃないですか、って聞いたら
「初めて見るのは、元気なときがいいだろ」って。
……もちろん、俺だって……かなり心配してる」
ちょっと、いやかなり、ものすごく罪悪感。
「いい加減起きろよ」
あっ、駄目だ。限界。
「……………………伏黒君」
ものすごく申し訳なく思いながら、目を開けると
驚きを隠さずに目を見開きながら、ゆっくりとこちらを見る、伏黒君。
「……えっと、おはよう?」
「…………………………………………………………………………………は?」