第二章 高専入学
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
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「……もっと詳しく」
遠回しな言い方しかしない五条先生にイラついたのか腕を組み直して家入先生が問いた。
「そのまんまの意味だって。
アリアの実力は異次元。
それ故に呪力を抑え込まないと今みたいにキャパオーバーして倒れちゃう」
そう言った五条先生は困ったように肩をすくめる
「少しの間だったからね。僕だって詳しいことは分からない。
その辺りについてはちゃんと、輝に聞くつもりだけど……」
「さっきから気になってたんですけど」
五条先生の言葉を遮り、さっきから聞きたくてウズウズしていた質問を掛ける
「五条先生と家入先生がさっきから言ってる
"輝"って誰なんですか」
その質問に五条先生が驚いた様に声を上げる
「あっれ~?言ってなかったっけ?
アリアからも聞いたことない?」
「……たまに名前だけなら話に出てくる事はありました」
まぁ、あの時はそこまで気にしなかったけど
確か……
「ねーねー伏黒君。
なんとなく気になって、ある人に
何で輝って名前なんですか~?って聞いたことがあったんだけど」
…………輝って名前出してる時点でそれもうある人じゃないだろ。
「そしたら、
「え?何でかって……名前の通り僕が輝きすぎてるからでしょ?」
って、さも当たり前の様に言ってたんだけど」
どんな人だよ。五条先生に似てる。
「でも、その輝さんはそこまで薄毛じゃないんだよね。
髪の毛もある方だから…………
……いや、実は、結構悩んでるのかな…………?」
と、かなり真剣な顔で悩むものだから、
俺が今口の中に含んで飲み込もうとしていた、
コ●・コーラが犠牲になったのは言うまでもない。
「輝ってのはね。僕たちの後輩。
歳は離れちゃってるけど、結構関わりがあったんだ。
そして、全国に5人いる特級呪術師の1人だよ」
"特級呪術師"
その言葉に目を見開く。
「でも、なんでそんな人と蝶凜は関わりが……」
「アリアは輝の愛弟子なんだ。
よく稽古をつけていたらしいよ。
アリアは確かに呪術師としての才能があったらしいから、結構やり甲斐を感じていたらしい。
…よく自惚れ話ばかり聞かされたもんだ。」
ほとんど思わずと言って口からこぼれた言葉は五条先生に拾われた。
「まぁ、アリアはしばらく目を覚まさないっていう事だから、僕はアリアについて色々調べてみるよ」
そう言ってスマホ片手に医務室を出ていこうとする五条先生を尻目に家入先生は
「余計なことまで調べるなよ」
「僕の事なんだと思ってるの?
ただ、輝に事情聴取するだけだって~」
そう言いきりじゃーねーと医務室を出ていく五条先生を目だけで見送る
「…さて、お前はどうするんだ?」
明らかに俺にかけられた質問。少し迷ってから
「もう少しだけここにいてもいいですか」
その返答に家入先生は眉を少し上げて
「ん。了解」
そう言ったきり出ていってしまった
家入先生がどんどん離れていく足音を聞きながら
ベッドに横たわる蝶凜の近くにあった椅子に座りこむ
コイツはかなり顔立ちも整っているから、
眠っているこの様子はまさに眠り姫そのもので
キスでもしたら起きんのかなぁ……
なんて、柄にもなく思う。
…………………………………………は?
数秒前の俺の考えを思い返す。
その瞬間、ガタッ!!という大きな音をたてて椅子から立ち上がる。
何考えてんだよ俺!マジでどうした!?いや、一旦冷静になれ。
そう考えて深く深呼吸をする。
少し落ち着いてまた、椅子に座り直す。
さっきはおかしかった。色々と……
疲れてたんだろ。そう結論づけてから、
はぁぁぁぁ…………と長いため息をついて蝶凜を見る
純粋にスヤスヤと眠る蝶凜にちょっとイラッとして、つんっと頬をつつく
「…………もちもち」
思わず呟くように言葉を溢す
マシュマロかなんかか?そう思ってずっとツンツンとつついているとんっ……と蝶凜が声を漏らす
慌てて我に返り手を離すとまだ蝶凜はスヤスヤ眠ったままで
「………………っあ~…クソッ」
頭をかきむしりながら声を出す。調子狂うなコイツ
って言うか俺も今日は色々とおかしい。なんなんだよ。
……今日は寝よう。明日になったら戻るだろ。
そう思って椅子から立ち上がる。そして蝶凜の顔目掛けて言葉を放つ
「…少し位教えてくれてもいいだろ。どうでもいい事ばっかり教えてきて…………
……早く目覚ませよな」
それだけ言って、医務室を出ていった。
自室に入ると倒れこむ様にしてベッドに沈み、今日はその服のまま眠り込んでしまった。