第二章 高専入学
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
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_伏黒side_
カーテンの隙間から木漏れ日の光が射し込んでくる医務室。
「やっ!硝子。ちょといい?いいよね、ありがと!」
そんな、麗らかな雰囲気を毎度壊すのがこの男。
ガラガラッ!と派手な音をたてて許可もなくズカズカ部屋の中に足を踏み入れる
「あーなに?また、サボり?っとと……」
家入先生は俺の背中でグッタリしている蝶凜を見ると苦虫を噛み潰したような顔をした。
「どうしたんだよ、アリア
まさか、五条なにか…………」
「やっだなー、誤解だってー
変なことしたら、輝にしばかれる。
体術の特訓してたらオーバーヒートしちゃったの。様子診てくんない?」
怒りの炎を目に浮かべた家入先生にいつものおちゃらけた調子で返す五条先生。
「あっそ、とりあいずベッドに置いて。今すぐ診るから」
その、言葉を聞いて俺は背中に背負っていた蝶凜を医務室のベッドにゆっくり下ろす
そこに近づいた家入先生が蝶凜を診察する。
「……本当にオーバーヒートなんだな。
体には疲労が溜まってるみたいだか。大きな問題はないだろ」
その言葉にホッとする俺と、横で文句を言う五条先生
「本当にってなに?本当にって
硝子ってば、僕の事信用してなかった訳?」
そう言ってシクシクと泣き真似する五条先生をドン引きした目で見つめると、家入先生がボソッと一言
「……当たり前だろ」
その言葉にショックを受けた先生は医務室の隅で膝を抱えてブツブツ文句を言い始めた
190㎝のいい年した大人がなにやってんだ……
思わずため息をついた俺に、家入先生が五条先生そっちのけで話し始めた
「アリアはしばらくすれば目が覚める。
早くて1週間か……遅くても2週間後だ。
安心しな」
そういい終えると五条先生の方を向いた
「おい、五条。
オーバーヒートって何があった。詳しく教えろ
場合によっては輝に報告…ってか聞かなくちゃいけないことがある」
そう言うと家入先生は目を鋭く光らせた
有無を言わせないこの状況に、流石の五条先生もふざけるのはやめて立ち上がると椅子に座った。
そうして、ゆっくり口を開くと話し始めた
「…僕もよく分からない
アリアの事は輝から自惚れ話として聞いていただけだったから呪術師としての方は知らなかったし、
硝子もそうだろ?」
その問いに家入先生はゆっくり頷く
……前から気になってたけど、輝って誰だ……?
時々、五条先生とか、蝶凜の口から出るくらいだったけど
そう、考えてる内にも話は続く
「だから、術式がどんなのか知りたかったの~
だから僕と戦ってみた☆」
「はぁ!?」
きゅるるん♡という効果音がつく位の声色で放った五条先生の言葉に家入先生が青筋をたてながら詰め寄る
「何やってんだよ、いい大人が!!
生徒相手に戦う?てめぇがグズなのは知ってたがここまでとはな!!!」
「同意です」
家入先生の言葉が事実すぎたので、控えめに右手を上げて賛同する。
「いくらなんでも言い過ぎじゃない……?恵も!」
「事実ですから」
俺のその言葉がトドメだったのか、五条先生が固まった
「続き」
家入先生がゴミを見るような目で続きを促したので、ショックを受けながらもさっきより小さな声で五条先生は話し出した
「それで、恵と戦ってる時から分かってたんだけど、アリアが本気を出してないって事
最初は人を相手にしてるからかなって思ったんだ。
輝から、アリアは呪霊を祓うことができないって聞いてたから。
まぁ、最近祓えるようになったらしいけど」
また、輝……
「つまり、アリアは優しいんだよ
だから、生き物を殺すことができない。
例えそれが呪霊でも、ね?」
「…………」
思わず蝶凜の方を見た。
「祓えるのならもう問題はないんだけど。
話が脱線したね。戻すよ。
で、それが原因で恵相手に本気を出せてないって思った、だから僕で試したの。
僕なら本気を出せるでしょ?」
ね?と言って俺に目配せする五条先生にイラッとする。
まるで、俺が力不足だとでも言うように
「でも、戦ってみて分かった
アリアは本気を出してないんじゃない。
抑えられているんだ。」
「「は……?」」
自信満々で答えた五条先生に対し口を揃えて間抜けな声を出す俺と家入先生。
「恵は見てて分からなかった?
アリアの首に巻いてあったチョーカー」
「……そういえば」
紐の様なリボンの様な……最初はファッションだと思ってたけど
でも、制服で隠れてたからあんま気にした事なかったな……
見るのは部屋着の時くらい……
あいつ部屋に遊びにくるから…結局スマブラするんだけど、あとマリカとか……
「あれは、一種の呪具みたいなものかな……
最初、アリアに会った時そこまで大きな呪力は感じなかったんだ
でも、恵と戦った時に呪力が驚くほど増大になった。なぜだかわかる?」
そう言って俺の顔を覗き込む
一々鬱陶しい……
「呪力を抑えていたから……?」
考えて、行き着いた結論を出すと
「ブッブー!ざんねーん!」
そう言って笑う五条先生にイラッとする。
ってかすごいスピードで、テンション戻ったな
「いや、少し惜しいかな
確かにアリアは自分の力で呪力を抑えてる
でも、全ての呪力を抑えてる訳ではないんだ。」
「つまり?」
ずっと、遠回しな言い方しかしない五条先生に痺れが切れたのか家入先生が問う
「まぁまぁ、焦らない焦らない。
まぁ、簡単に言っちゃうと………………
アリアの実力は異次元なんだよ。特級では計り知れない位のね」