第二章 高専入学
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
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「「え?」」
予想していなかったその言葉に、私と伏黒君が揃って間抜けな声をだす。
「その方がいいでしょ?
ハンデとして無限は解いておくよ
アリアに負けちゃうような恵よりも
最強でGLGの五条先生と戦った方がアリアも全力をだせるでしょ?」
「ぶん殴りますよ」
横からの伏黒君の声に何も言えないくらい私は驚いていた。
五条先生と戦う……?
死ぬ予感しかしない!!
「さぁー、始めるよー!恵。審判よろしく~」
「いや、え!?ちょ、えっ!?」
遠くで手を振る五条先生と
テンパる私の肩にポンと置かれた手。
「生きて帰ってこい」
「不吉な事言わないで!?」
半泣きになる状態の私に伏黒君はコッソリ耳打ちする。
「五条先生の術式の短所は人が多いところや狭い場所では使えないことだ。
周りも被害に合うからな」
そんな凄まじいパワーを持っているのでございましょうか
あぁ、今日が命日か……
そう思いながら1人で震えていると、また伏黒君が口を開いて
「だから、今回は体術だけで相手すると思う。
お前は十分身体能力も高いし、いくら五条先生が相手でもそう簡単にはやられないと思うから……
その………………
…………がんばれよ」
少し顔を赤くしてそっぽ向きながら放った死ぬ程小さい声は、聴力がいい私にはバッチリ聞こえていて、幾分かは緊張がほぐれた
「うん。ありがとう!
行ってくるね~!」
そう言って五条先生の所へ向かった
「よっし、じゃ!始めよっか!
……全力できてね」
さっき言った通り無限が解かれてる……
審判である伏黒君が壁際に寄って声を張り上げる
「始め!」
その瞬間、目の前にいた筈の五条先生の姿が消えた
……視覚が鋭くて良かった。じゃないと五条先生を完全に見失っていたから。
今は五条先生の姿をとらえられてはいるものの、まだ、攻撃は仕掛けられていない。
その間視覚、聴覚、嗅覚。今持てる全ての感覚を研ぎ澄ませる。
……後ろ。右上。高さ2m40cm。来る!
素早く振り返って攻撃を仕掛けようとしている五条先生の間を掻い潜って、鳩尾に膝蹴りをいれようとする。でも
「おおっと、危ない」
余裕で交わされてしまう
反応が早い、どんな攻撃をしても読んでるみたいに……!
「っ!」
「隙を作っちゃだめだよ。胴体がら空き」
そのまま蹴りを仕掛けられそうになったけど、体を捻って交わした
「へぇ、柔軟力高いね
あの体制は中々できないよ」
ケラケラ笑いながら五条先生が言う。
それと同時に遠くで伏黒君が頷いてる気がした
……気のせいかな?
「まぁ、関係無いけどね」
そう言って回し蹴りをいれる。
それを何とか交わして一旦距離を取った
どうする?どうするのが正解?
ここで実力を解放したとして、
低くて本気の師範と同等。
高くて師範より遥かに上の実力で戦うことができる。
ただ……五条先生の場合。
五条先生が私の本気の実力を知らないように、私も五条先生の本気の実力を知らない。
そこが問題だ。
実力を解放した後の私を止めることが出来るかどうか……
そう、私は、
実力を解放するにともなって、呪力のコントロールができなくなる。
だから師範がくれた
呪力をある程度抑える事ができるチョーカーを首につけ、普段は残りの呪力を使って戦う。
もし実力を解放したら、今の私の実力の倍……いや10倍は発揮することが出来る。
でも、その代わり相手が倒れてもコントロールが出来ないから呪力が暴走して関係無い周りの人も巻き込んでしまう可能性があるし、
呪力が尽きて私が死ぬ可能性だってある。
今まで暴走した時は師範が止めてくれた。
でも、師範でも。かなり止めるのには苦労していたと言う
そして五条先生が暴走した私を止めれるかどうか……
「アリア……?」
心配そうな伏黒君の声が聞こえた
「アリア。躊躇は呪術師にとって必要ない感情だよ」
言葉は厳しかったけど、声は優しかった
躊躇いう感情が必要ないってことは今までで痛いほど分かってきた。
覚悟を決めた私は深く深呼吸をして五条先生に言った
「……私は実力を解放します」
その言葉に口角を上げた五条先生だったけど「ただ」と言う私の声によって不思議そうな顔をする
「私は……実力を解放した後、呪力のコントロールができないので……
呪力が暴走してしまって自分では止めることができなくて……
今までは師範に止めてもらってたんですけど
……だけど」
「大丈夫」
徐々にうつむきながら喋る私に被せる様に五条先生は言葉を発する。
五条先生の顔を見ると子供のように楽しそうに口角を上げていた
「だって、僕最強だから
困った生徒の暴走位止めることができなくてどうすんの」
そう言ってククッと笑う
根拠もないその言葉だったけど何故かすごく安心して
首もとのチョーカーに触れ、一瞬迷った後、
そのままシュルシュルとほどく
そして、それと同時に意識を手放した。