第二章 高専入学
夢小説設定
本棚全体の夢小説設定今のところは呪術廻戦の小説しかありませんが、いっぱい更新していきたいと思ってますので、
よろしくおねがいしまっす!!
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意気揚々と教室に入ってきた五条先生は教壇の前に立つと、私達を見回して
「はーい!ちゅーもーく!!
今日の授業は体術。
ってな訳で今から体術の特訓をしまーす!」
「イエーイ!拍手ー!」と言う五条先生は私と目を合わせてきた。
それに対して私はこっそり頷き返す
横では伏黒君が殺気を放っている気がするが気にしない
そう。これはあの日、五条先生が私に提案してきた伏黒君と仲良くするための作戦。
あの時は少し心配だったけど、あれだよね
『昨日の敵は今日の友』
名言だよ
効果があって欲しいんだけど……
「んじゃ、早速だけど練習場に移動ね
はーい、ついてきてー!!」
そう言ってさっさと五条先生は教室を出ていく
そんな五条先生を見失わないように慌てて追いかける私と、その私の後ろをゆっくり歩いてついてくる伏黒君。
温度差が激しかった。
着いた先は、さっき五条先生が言っていた練習場。
見た目は何も置いていない体育館って感じだけど普通の体育館より10倍はある圧倒的な広さ
師範の家にもこんな場所があったな~
しみじみ思っていると前にいた五条先生が急にクルッと振り返って
「ここが練習場。
今後も使うことがあるだろうから場所は覚えておいてね。
じゃあ早速だけど、恵とアリアにはお互い戦ってもらうよ。」
「は?」
ニコニコ笑顔で放った五条先生の言葉に対して伏黒君が怒気がこもりすぎている声を発する。
あぁ、音がぁ……
怒ってる!怒ってるよ!!なんなら匂いからも怒ってるってことが分かる!
いや、それ以前に顔を見れば誰でも分かる!!
不機嫌全開だね!伏黒君!!
1人でアワアワしてる私とは対象に五条先生はニッコニコの笑顔で
「ただ、さっきも言った通り体術の特訓だから、術式を使うのはなしね。
それに今回はアリアの実力を知りたいし…あと、あの作戦も……ね?」
そう言って私に目配せをする。
そっか、私の実力を知るためでもあるんだこの特訓。伏黒君の作戦だけだと思ってた。
師範に似てると思ってたけど色々考えてるんだ…そこは師範と違うかも
「んじゃ、10分後に始めるからね~それまでちゃんと準備体操しとくこと!」
そう言って五条先生は鼻歌を歌いながらスキップして練習場の壁にもたれかかった
「チッ」
舌打ち!?と思って伏黒君を見るとかなり渋々といった感じだったが準備体操を始めた。
その様子に心の中でこっそり微笑むと私も横で準備体操を始める。
お互い無言で筋肉を伸ばしたりして体操をしている。
でも、不思議と気まずさは生まれなかった。
さっきの会話で少しでも距離が縮んだのかな?と思いながら柔軟しようと足を揃えて体を前に倒す。
すると、伏黒君からの視線
「おい」
「ん?」
顔を上げると伏黒君のしかめた顔。
「お前、体どうなってんの?柔らかすぎねぇ?」
「え、そう?」
あ、そういえば師範にも言われたっけ。
『ちょ!ちょっと待ってアリア!!
えっ!?えっ!?今、関節外れなかった!?
常人には出来ない体制だったよ!?っていうか絶対僕にも出来ない!
やったら絶対骨折れちゃう!!
どっ、どうしよう!?救急車!?救急車呼ぶ!?』
あの時は確か、疲れたから伸びしようとして、前に倒した後、後ろに倒して
見事、手が床について
何だろう、ブリッジを挟んで折り畳んだみたいな状態かな?
救急車は大袈裟だと思ったけど……
これを伏黒君の前でやったらどうなるんだろう…驚くかな?ん?まず、伏黒君って驚くのかな?
………………見てみたい
ちょっとした悪戯心から、スクッと立ち上がってまず伸びをする。
そして足を曲げずにそのまま後ろに倒し、手を床につける。
そのまま首だけ横にすると
目を見開いて口を半開きにした伏黒君が目に映る
まるで信じられないとでもいうような顔をしていた伏黒君に、笑いが漏れそうになるのをグッと我慢して元の体制に戻る。
「……お前、マジで体どうなってんだ。関節ある?ってか骨折してね?」
その言葉に必死に堪えていた笑いが思わずこみ上げ爆笑してしまった。
一通り笑いが治まり、気を悪くしちゃったかな?と伏黒君の方を見て見ると、まださっきの事が信じられないのか表情が変わっていないままだ。
「一緒にやってみる?
練習したらできると思うよ~」
そう言う私に対して伏黒君はサッと真顔になると
「いや、マジで遠慮しとく。最悪、死ぬし」
いや、そこまで……
軽くショックを受けた私は足を180°開いて体を前に倒す。そして勿論ペシャンコ。
最近は360°足を開けるように頑張っている。
もう一度起き上がると伏黒君がまるで別物を見るかの様な目で見てきてダブルショックを受けた。
すると、ちょうどそのタイミングで
「はーい!10分経ったよ~!2人とも準備して~!」
五条先生が壁から身を起こして大きく手を振りながら私達に呼び掛ける
伏黒君がすぐに、切り替えた顔で私の方を向いて放った言葉
「悪いけど手加減はしねぇから」
その言葉に対してニッコリ笑って
「こちらこそ」
そう言って2人並んで向かい合った